研究課題/領域番号 |
22K11109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
宮前 史子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60415502)
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研究分担者 |
井藤 佳恵 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30455836)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 離島・へき地 / エンドオブライフ・ケア / 看取り / 地域包括ケア / ポジティブデビアンス / エンド・オブ・ライフ・ケア |
研究開始時の研究の概要 |
社会資源が乏しいにもかかわらず自宅死率上位には離島が多い理由を科学的に検討した研究はまだない。そこで本研究では、まず、自宅死率が高い離島をpositive deviant(PD)地域とし、「PD地域では、自宅死を望む本人の希望をどのように反映させているのか?」をテーマに、保健・医療・介護の専門職だけでなく当事者含む地域住民も対象に、在宅療養・在宅看取りの実現のプロセスとそれを可能にする要因を質的に検討し可視化する。次に、PD地域で得られた結果を他の地域での実現可能性を質的・量的に検討しより要因を明確にすることで、看取りまでを見据えた地域包括ケアシステムの構築に資する研究を目指す。
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研究実績の概要 |
研究1年目である今年度は、研究協力者の組織化と研究に関するデータ収集のためのフィールドとの関係づくりを実施した。 研究協力者の組織化については、本研究は医療・介護・福祉だけでなく、文化人類学的アプローチも必要であることが予想された。研究協力者として、宗教社会学研究者にも加わってもらうことになり、研究会の定期開催を行って密な情報交換を行った。 フィールドとの関係づくりについては、9月にはPD地域の離島に、11月には別地域の離島を訪問し、医療、介護、福祉、行政関係者、地域住民にヒアリングを行った。調査対象地域の死生観や在宅看取り、エンドオブライフ・ケアの取り組み、葬送儀礼、グリーフ・ケアの状況や認識について把握することができた。一つの離島では協力関係をむすぶことができ、上記関係者との意見交換から、離島における看取りとその支援に関するデータ収集方法に見通しをつけることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、コロナ禍にも拘わらず、現地へのヒアリングを行うことができ、フィールドのキーパーソンとの協力関係を結べたことは大きな成果であった。その一方で、離島地域ではまだ1つのフィールドしか開拓できていない。次年度はフィールド開拓のため、ネットワーキングの努力が必要であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、今年度下準備を勧めた神津島の調査を実施する。在宅看取りが地域に受け入れられている理由を調査するため、まずは住民にインタビューを行い、彼らの経験や意識について調査する予定である。続いて、医療・介護・福祉の関係者の協力を仰ぎ、在宅看取りを支える神津島の地域包括ケアシステムについての調査を行う予定である。
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