研究課題/領域番号 |
22K11111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
平尾 一樹 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70568401)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 閾値下うつ病 / アプリケーション |
研究開始時の研究の概要 |
大うつ病性障害(MDD)発症のリスクファクターである閾値下うつ病(StD)を呈する人々は必要な保健医療サービスを利用しないことが知られている。そのため、申請者はStDのための地域生活の中で簡易に取り組める動画視聴を利用したスマートフォンアプリ(SPSRS)を開発し、パイロットランダム化比較試験(RCT)を実施した結果、介入アドヒアランス率を改善するためのSPSRSアプリの改良と計算された正式なサンプルサイズに基づく本格的なRCTが必要であることを見いだした。 これらの成果をふまえ、本研究の目的は申請者の開発したSPSRSアプリを改良し、本格的なRCTによりSPSRSアプリの有効性を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
今年度は、次年度実施するランダム化並行群間比較試験のアウトカム指標の検討を行った。具体的には、Center for Epidemiologic Studies Depression Scale (CES-D)、 Generalized Anxiety Disorder-7 (GAD-7)、およびKessler Screening Scale for Psychological Distress (K6) の紙版とスマートフォン版の同等性を検討した。研究参加者は100名の成人であった。参加者は1週間間隔で紙版とスマートフォン版に回答した。紙版とスマートフォン版の同等性は、クラス内相関係数を用いて評価された。 参加者の平均年齢は19.86歳(SD = 1.08、男性23%)であった。紙版とスマートフォン版のCES-D、GAD-7、K6のクラス内相関係数は、それぞれ0.76(95%信頼区間 0.66-0.83)、0.68(95%信頼区間 0.59-0.77)、0.83(95%信頼区間 0.75-0.88)であった。これらの結果から、CES-DとK6尺度はスマートフォン版の使用が可能であり、臨床や研究の場において、紙版とスマートフォン版を必要に応じて使い分けることができる可能性が示唆された。加えて、今年度はこれらの結果をまとめた論文を学術誌に投稿し、掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、次年度実施するランダム化並行群間比較試験のアウトカム指標の紙版とスマートフォン版の同等性を検討し、結果をまとめた論文が学術誌に掲載された。 以上のことから、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、我々の開発したSPSRSアプリのWeb版を作成し、閾値下うつ病を呈する人々を対象に、ランダム化並行群間比較試験を実施する予定である。
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