研究課題/領域番号 |
22K11117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
木谷 尚美 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (50350806)
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研究分担者 |
伊藤 裕佳 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40405064)
青柳 寿弥 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40622816)
竹内 登美子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 診療所看護師 / アドバンスケア・プランニング / 教育プログラム / 評価 / 老年看護 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
診療所看護師はプライマリ・ケア・ナーシングを実践する専門家である強みを生かし,高齢者が比較的元気な時期から開始するアドバンスケア・プランニング(以下ACP)における中核的存在になりうる。また,診療所看護師には外来機能,在宅や地域の支援機能等の多岐にわたる役割があり,高い看護実践能力が求められる。しかし,その教育は十分ではなく,少人数の組織での役割と能力は未だ不明確である。そこで,本研究は,診療所看護師が高齢者にACPを実践するための教育プログラムを開発し,その効果を検証することを目的とする。それにより,診療所看護師のACP 実践者という新しい役割の獲得とともに,看護実践力向上を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,診療所(クリニックや医院)に勤務する看護師(以下,診療所看護師)が高齢者にアドバンスケア・プランニング(以下ACP)を実践するための看護教育プログラムの開発とその効果検証である。第一段階として,診療所看護師へのアンケート調査を実施し,ACPへの関わりの実態を把握した。調査内容は,基本属性(年齢,性別,看護経験年数,診療所での経験年数,教育歴,取得資格,現在の職場を希望した理由,勤務形態),ACPへの関わりの有無と内容,学習の経験,診療所看護師がACPを行うことに対する思いである。その結果,診療所看護師の多くが高齢者へのACP実践が必要であると考えているが,「知識がない」「診療業務に忙しく時間がない」「医師の裁量が大きく看護師のできることには限界がある」等,実施するうえでの課題が明らかになった。さらに,日頃から地域高齢者の意思決定支援に多職種で協働している地域ケア会議(訪問看護師,介護支援専門員等)の参加者に「ACP実践に向けて診療所看護師に期待すること」についてインタビュー調査を実施するためのフィールド調整やインタビューガイドの作成等の準備を行った。次年度は,インタビュー調査を実施し,診療所看護師の課題をふまえた教育プログラムの目的・目標の設定,内容・方法の検討を行い,教育プログラム案を作成する。本研究は,診療所看護師のACP 実践者という新しい役割の獲得とともに,老年看護実践力向上につながると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度中にインタビュー調査を終える予定であったが,COVID-19拡大に伴いフィールド調整に難航した。また,教育のエフォートが増し,研究に費やす時間が十分に確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
診療所看護師がACPを実践するうえで必要な要素を抽出するために,日頃から地域高齢者の意思決定支援に多職種で協働している地域ケア会議(訪問看護師,介護支援専門員等)の参加者10人に「ACP実践に向けて診療所看護師に期待すること」についてインタビュー調査を実施する。抽出された構成要素に,国内外の看護教育プログラムおよびACPに関する文献レビュー結果,富山県内の内科系診療所看護師のACPへの関わりの実態調査結果,申請者の今までの実践をふまえ,教育プログラムの目的・目標の設定,内容・方法の検討を行い,教育プログラム案を作成する。その試案を,診療所看護師5人程度と意見交換をし,教育プログラムの実施可能性の確認と修正を行う。
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