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自宅で配偶者の看取り体験をした遺族高齢者を「互助」に活かす地域ケアの創造

研究課題

研究課題/領域番号 22K11123
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関沖縄県立看護大学

研究代表者

大湾 明美  沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (80185404)

研究分担者 砂川 ゆかり  沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (00588824)
野口 美和子  沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
田場 由紀  沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (30549027)
光来出 由利子  沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (40848024)
山口 初代  沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70647007)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード遺族高齢者 / 看取り体験 / 互助 / 地域ケア / アクションリサーチ
研究開始時の研究の概要

自宅で配偶者の看取り体験をした遺族高齢者を「互助」に活かす地域ケアの創造
地域包括ケアシステムの推進・深化には、「公助・共助」と「自助」に加えて「互助」の活性化が必要である。「互助(関係者間の助け合い)」がぜい弱化した都市地域において、その活性化は喫緊の課題である。本研究の目的は、自宅で配偶者の死別体験をした遺族高齢者をケアの担い手として活かす地域ケアを創造することである。方法は、参加型アクションリサーチで都市地域を研究フィールドとする。研究プロセスは、遺族高齢者の看取り体験からアセスメントをし、研究者チームと実務者チームで実践し、専門家チームから評価を受ける。

研究実績の概要

本研究は、超高齢社会の多死時代に、お互い様の「互助」の活性化により地域包括ケアシステムの推進・深化するために、配偶者の死別体験をした遺族高齢者をケアの担い手として地域ケアを創造することである。方法は、参加型アクションリサーチで都市地域を研究フィールドとする。
研究プロセスの1年目は、訪問看護のケア提供者(実務者)は、配偶者の看取り体験をした遺族高齢者にどのような実践をしたかの問いを設定した。実務者は遺族をケアの担い手としての実践はしていなかった。また、配偶者の看取り体験は、配偶者に何をもたらしたかについては、死別後の経過期間と介護期間によって異なっていた。死別後1年未満では、面接にも応じられない事例が複数いた。死別後の経過期間が長くなり、配偶者の介護体験は、人生の受容と死の受容をもたらしていた。
2年目(今年度)は、遺族高齢者は同じ境遇の他者にどのようなケアが担えるかについての問いを設定し、看取り体験から3年以上で、配偶者の在宅介護を1年以上経験した研究参加候補者に絞り、面接を継続した。研究者との信頼関係を構築し、自由な語りから看取り体験の意味を言語化し、その体験を共有した。その結果、配偶者との関係性も影響していることが明らかになった。また、すべての候補者が後期高齢者であり、心身の健康状態も影響し、サポートの授受の「授けるサポート」が弱まっていた。さらに、他者のための地域貢献活動の経験を持ち合わせておらず、「ケアの担い手」への内的動機づけにはつながらなかった。
したがって、研究参加候補者の選定条件を見直す必要性に見舞われた。死別後の経過期間3年以上、在宅での介護期間1年以上に加え、配偶者との関係性が良好、健康状態が良好、地域貢献活動ありを研究参加候補者の条件に追記するとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究参加候補者の選定条件があいまいであったことから、研究参加者の選定ができずに研究の推進が遅れた。

今後の研究の推進方策

訪問看護事業所の実務者からの研究参加候補者(遺族高齢者)の紹介は、看取り体験から1年未満の配偶者がほとんどであった。実務者は、看取りが終了すれば遺族高齢者に継続ケアをしていないこともあり、死別後3年以上経過した遺族高齢者の紹介は皆無であった。研究者が地域のセルフケア支援を実践している地区で、配偶者を看取った遺族高齢者を特定し、「お一人様のカフェ」を複数回開催したが、すべて後期高齢者で健康状態が良好でなく、地域貢献活動の経験をも有しておらず、他者のためのケアの担い手として内的動機づけが困難な事例たちであった。
研究参加候補者の選定条件が明らかになったことから、終活コーディネーターとのネットワークも活用して、ソーシャルサンプリングを行い、研究参加者を確定し、今年度の研究の問いに加え、遺族高齢者は「ケアの担い手」になることで何を獲得できるのかを明らかにしていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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