研究課題/領域番号 |
22K11132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
平松 知子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70228815)
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研究分担者 |
岩本 陽子 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (20838635)
橋本 智江 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (30515317)
直井 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (30824479)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 施設高齢者 / 転倒予防 / 介入 / 組織体制 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19に対応した新しいケアを含む包括的な転倒予防介入を行うため、また高齢者施設は人員配置が少なく多職種協働による転倒予防が求められるため、高齢者施設の転倒予防における介入組織体制の質指標を開発し、その信頼性と妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
ポストコロナ時代における施設高齢者に対する有効な転倒予防策の方向性を示し、高齢者のQOL維持に役立てるために、高齢者施設における介入及び組織体制に関する質指標の開発を進めている。質指標開発過程は3段階からなっている。令和4年度は、第1段階として、文献検討を行い、高齢者施設の転倒予防における介入と組織体制の構成要素の抽出を行った。本研究における高齢者施設における介入及び組織体制の枠組みは、「介入」は「転倒発生予測」「転倒予防ケア」の2項目、「組織体制」は組織の転倒予防に関する「共通の目標」「共同意思」「コミュニケーション」の3項目とした。文献検討の結果、介入では、「転倒発生予測」について、「職員の基礎力(転倒予測の基礎となる知識と技術、リフレクション、自己啓発・研鑽)」、「職員の高齢者及び状況を理解する力(施設高齢者とのコミュニケーション力、転倒リスクを捉えるアセスメント力)」が抽出された。「転倒予防ケア」については、「環境調整」「内的要因への介入」「行動要因への介入」「セルフケアを高める介入」が抽出された。組織体制に関して抽出された内容は、「共通の目標」では、「目標の内容」、「目標の設定・提示方法」、「目標達成システム」「目標達成状況」の4項目、「共同意思」では、「共同意思の内容」、「協働意思の設定・提示方法」、「協働意思の育成システム」、「協働意思の育成状況」の4項目、「コミュニケーション」では、「多職種との協働・連携システム」、「多職種との協働・連携状況」、「家族との協働・連携システム」、「家族との協働・連携状況」の4項目であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度は、文献検討と専門家の意見を収集して施設高齢者の転倒予防に関する介入及び組織体制の概念枠組みを確定し、枠組みに沿って施設高齢者の転倒予防介入と組織体制について自由回答方式によるアンケートを用いた調査を行う予定であった。しかし、感染症、及び介護施設の種類の影響に関する文献検討及び専門家の意見を加えた検討に時間を要し、アンケート調査は準備にとどまり、実施に至ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、施設高齢者の転倒予防に関する介入及び組織体制項目を抽出する。具体的には、令和4年度に確定した枠組みに沿って、施設高齢者の転倒予防介入と組織体制について自由回答方式によるアンケートを用いた全国調査と、高齢者施設で勤務する老人看護専門看護師約10名を対象に、半構造化インタビューを実施する。得られたデータは、内容分析の手法を用いて、項目毎に構成要素を抽出する。対象施設の選定は、日本転倒予防学会のネットワークを用いた合目的的サンプリングを予定している。
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