研究課題/領域番号 |
22K11133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
坂本 真理子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (70285237)
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研究分担者 |
橋本 秀実 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (50515781)
宮武 真生子 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (50593711)
大橋 裕子 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (70352911)
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
淺野 いずみ 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (80643494)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 異文化間看護能力育成 / 保健師 / 外国人集住地域 / 異文化間看護能力 / 育成プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、異文化間看護能力を向上させるための要素として、①異文化に関する基礎知識、②異文化間看護の視点での判断力、③異文化コミュニケーション技能、④自身の異文化対応への傾向の理解の4つに着目する。この4要素を統合し、地域で活動する保健師の現任教育として異文化間看護能力を育成する系統的なプログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
①東海地方における外国人集住地域を担当する保健師を対象にした,外国人住民への健康支援に必要な判断についてのインタビュー調査を終了した。インタビュー対象として愛知県,岐阜県,三重県の8自治体12名の保健師の協力を得られた。 ②インタビュー結果を帰納的な手法を用いて分析した。インタビュー結果からは,保健師が捉える外国人住民の育児における特徴として,ミルクの与え方,離乳食,子どもの発達に関する考え方などを含めた具体的なエポソードが抽出できた。これらのエピソードには共通点も多く,個別事例の倫理的配慮を行った上で,複数のエピソードからインシデント・プロセス事例の作成が可能であることが明らかになった。また,保健師の異なる言語での支援に関する工夫や困難な点等についてのキーワーズも多数収集することができた。 ③ワークショップの構成内容として予定している,翻訳機やアプリ等を活用したコミュニケーション・スキルを学ぶための講師について,学会や研究者のネットワークからリサーチを重ね,適切な人材が確保できた。 ④外国人住民のもつ健康支援へのニーズを探るために,外国人集住地域である愛知県におけるA市で行われている多文化子育て事業に継続的に参与観察を行った。信頼関係を構築したうえで,直接子育て中の外国人住民や支援者から意見を聴くことができており,保健師の健康支援に向けて活かすことができると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が看護学部長としての学部運営の多忙さが継続し,研究への取り組みが遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
①インタビュー調査結果の分析結果をもとに,2024年8月までに外国人住民の健康支援に係るクリテイカルル・インシデント事例を作成する。 ②複数の既存の異文化対応尺度から,地域で活動する保健師に適応できる尺度を検討する。 ③2024年9月から10月にかけて,自治体保健師の参加を得て,プレ・ワークショップを実施・評価し,修正点などを探る。 ④③の成果に基づき,改善を図ったワークショップを実施・評価する。
研究の進展が遅れているため,2024年度においては,研究チームで集中して取り組み,研究目的の遂行に向けて努力していく。
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