研究課題/領域番号 |
22K11142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 良介 九州大学, 大学病院, 助教 (40423496)
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研究分担者 |
柏崎 晴彦 九州大学, 歯学研究院, 教授 (10344516)
山添 淳一 九州大学, 大学病院, 講師 (30452717)
賀来 典之 九州大学, 大学病院, 助教 (50600540)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 非歯科医療職種 / 口腔ケア / シミュレーション教育 / 遠隔教育 / 遠隔 / シミュレーション / 災害医療 |
研究開始時の研究の概要 |
1)インターネット遠隔コミュニケーションによる、口腔ケアシミュレーション教育のプログラムの構築と実施:申請者らが講師、インストラクターとなり、受講生に口腔ケアに関する座学講義およびシミュレーション実習を行い、対面、遠隔の両群での教育効果の比較をし、遠隔口腔ケアシミュレーションプログラムの検証を行う。 2)研修を通して問題点を抽出し、遠隔シミュレーションプログラム汎用化のための方策を明らかにする。 3)病院間での遠隔シミュレーションの実施し、通信・コミュニケーションに関する問題を抽出する。
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研究実績の概要 |
口腔ケアが誤嚥生肺炎予防に効果的であることが明らかにされている今日、遠隔地の入居施設や災害時の避難場所において、歯科医療職種の手が行き届かない医療現場で、非歯科医療従事者が主体となった口腔ケア体制構築を支援することを大きな目標として、非歯科医療職種を対象とした、口腔ケアのシミュレーション教育プログラムを構築することを研究テーマとした。その目的はインターネット回線を用いて非歯科医療職種を対象に遠隔教育を行い、歯科のない中小規模病院や災害医療支援活動において歯科的支援を行えるようなシステムをつくることである。方法として、2023年度新人看護職員に対して口腔ケア研修を実施する前と、実施した直後と翌年3月ごろにアンケート調査を行い、回答内容を比較し、研修受講の有無が与える口腔ケアの影響を分析する。満足度、技術習得度などを対面と遠隔の比較をおこなうことを計画した。また、厚生労働省によるICTを活用した医科歯科連携等の検証事業への参加を決定した。歯科治療が終了し、継続的な指導・管理が必要な患者に対し、医療機関側とタブレットやスマートフォンを用いてオンライン診療の効果を検証するものである。検証項目は診察時間、対面のみと遠隔を併用した場合の診療回数、口腔機能訓練の成果、患者側と歯科医師側のアンケートまたはヒアリング調査などの実施可能性の検証を行う。これらの研究結果を集積し、災害医療支援に繋がるデータを得る足がかりをつくった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究に関わる職種が看護師、衛生士、歯科医師と多いため、観察研究倫理審査申請書作成から承認までに時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
新人看護職員の「多職種連携口腔ケアに関する意識と口腔ケアの現状」について、入職後に行う医科歯科連携による口腔ケア研修の効果を明らかにし、今後の研修内容に反映させ、効率の良い遠隔教育を確立させていく。またVRを用いた口腔ケア教育が可能かどうかの検証をしていきたい。
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