研究課題/領域番号 |
22K11146
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
末田 千恵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (50622685)
|
研究分担者 |
河原 智江 共立女子大学, 看護学部, 教授 (10438145)
黒河内 仙奈 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (40612198)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 在宅看取り / ケアマネジャー / 自己評価尺度 / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
現在多死社会を迎える日本では、在宅看取りの支援体制の充実は喫緊の課題であるが、ケアマネジャーの約8割は福祉系を基礎資格とする者であり、医療知識不足や終末期療養者のケアマネジメントに困難さを抱えている。そこでケアマネジャーの基礎資格や経験に依らない質の高い在宅看取りのケアマネジメントを実施するためのツール開発が必要ではないかと考えた。 本研究の目的は、ケアマネジャーを対象とした全国調査と在宅看取りのケアマネジメントの経験豊富なケアマネジャーへのインタビューを通して、ケアマネジャーの自己評価尺度とスキルアップ支援ツールを開発し、最期まで自宅で過ごしたい人々の在宅看取りの実現に寄与することである。
|
研究実績の概要 |
在宅看取りの支援体制の充実には、ケアマネジャーの在宅看取り支援におけるケアマネジメントのスキルアップが不可欠であり、基礎資格や経験に依らず、すべてのケアマネジャーが在宅看取りのケアマネジメントが実践できるよう標準化を図ることが求められる。 本研究は、在宅看取りの実現に向けたケアマネジメントの質向上のために在宅看取りにおけるケアマネジャーの自己評価尺度とスキルアップの支援ツールを開発することを目的としている。 2022年度は、在宅看取り支援におけるケアマネジャーの自己評価尺度の質問項目の検討を行った。計画では、自身の先行研究の結果から得られたケアマネジャーの専門職として実践の基盤となる要素を中心として検討することを予定していた。しかし質問紙の精度を高めるために、国内外の先行研究レビューを実施し、関連する文献検討およびデータの整理を行った。その後、研究者間で質問項目の作成へむけて検討した。質問項目としては、「本人・家族が後悔を残さないよう最期まで寄り添い続ける」「自身の死生観をもってかかわる」など約50項目を設定し、実施頻度と難易度を4件法で調査することで検討している。 また、ケアマネジャーに対して郵送法にて、無作為抽出による質問紙調査を実施するための発送準備として、厚生労働省の「介護サービス情報・公表システム」に登録されている全国の居宅介護支援事業所のリストアップ作業を行っている。次年度の調査対象としては1200ヵ所を予定しているが、完了していないためさらに作業を進める予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画では、自己評価尺度は自身の先行研究の結果を中心に想定していたが、実践に即した効果的な質問項目とするために、先行研究を読み込んで、再度、文献検討とデータ整理を行ったために時間を要した。次年度は新たにケアマネジメントに精通した研究者の協力を得ることにより着実に研究を遂行できる。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の計画として、尺度開発のための質問紙を完成させるために、研究者間で検討した調査項目について、実践に即したものであるかを確認するためのケアマネジャーへのヒアリングを実施する。そして全国の居宅支援事業所に勤務する介護支援専門員のうち在宅看取りの経験のある1200名を対象に質問紙の発送および回収を行い、データ分析に着手する。
|