研究課題/領域番号 |
22K11167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 特定非営利活動法人JORTC |
研究代表者 |
田中 亜利砂 特定非営利活動法人JORTC, 臨床研究部門, 外来研究員 (40883393)
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研究分担者 |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (20406812)
岩瀬 哲 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60372372)
島田 英昭 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20467195)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ピクトグラム / バーセルインデックス / LIFE / 健康寿命 / ADL維持等加算 |
研究開始時の研究の概要 |
ピクトグラムは言語が異なる人種間であっても、瞬時に意味内容が理解できるという特性を持つ。 介護分野では高齢者の日常生活動作(ADL)を定期的に評価し、ある一定の基準を満たすことで事業所に報酬が得られる、ADL維持等加算や科学的介護加算が新設された。 その際のADL評価法として、古くから世界的に用いられている「バーセルインデックス」が採用されている。 しかし事業所からはバーセルインデックスの評価が難しいとの声があり、加算申請数が伸び悩んでいる。 そこでピクトグラムでバーセルインデックスを表示させることにより、簡便にどのような職種でもADLが評価できるようになり、高齢者の健康寿命の延伸、医療費削減を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ピクトグラムによるADL評価指標は文字のみで表現されている従来の評価指標と同等の妥当性と信頼性があり、より簡便にADLを評価することができるか検討することである。 背景としては「介護事業所の人手不足」が挙げられる。わが国は高齢化率の上昇により、介護の必要な高齢者は増えているが、現場のスタッフの数が不足している。そのような中で厚生労働省は、「科学的介護」を重点課題とし、大規模データベース「LIFE」を構築した。その中には、利用者のADLを半年に一回計測し、データベースへ提出して一定以上の値であると介護報酬が得られる、「ADL維持等加算」がある。この加算はADLを定期的に測定し、そのフィードバックデータを元に各事業所で利用者のADLが維持するよう介入を行うことで、健康寿命を延伸させることが目的だ。令和3年度の介護報酬改定ではこの加算が10倍になり、その重要度は増している。しかし、介護施設のスタッフはADL測定を負担に感じており、ADL維持等加算を算定している施設は多くない。よって、より簡便にADLが測定できるツールを開発することで、多忙である介護スタッフの負担を軽減でき、利用者の健康寿命の延伸に繋がるのではないかと考えられる。 2022年度はデザイン作成のためのデルファイ法を行う予定であったが、Covid-19感染拡大により対面を伴う研究実施や感染症対策と関連する関係機関との調整が難しかったことから、計画を変更した。まず介護施設スタッフ数名へピクトグラムのデザインに関してのヒアリングと改定を行い、完成させた。その後、倫理審査を通過することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covid-19感染拡大により当初計画の実施に困難が生じ、研究目的達成に向けて、計画を一部変更した。 その結果、通常よりも倫理審査を早く通過することができ、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
計画変更により当初予定よりも早くデータ収集を行える状況となったが、デルファイ法を行っていないため、その信頼性・妥当性検証は慎重に実施する必要がある。 Covid-19感染拡大は落ち着きを取り戻しつつあるため、現場へ足を運び、完成したデザインをより精錬させる調査を検討していく。
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