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高齢腹膜透析患者の地元暮らしを支える看護-介護チームビルディングプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11176
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

遠藤 和子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80307652)

研究分担者 幸 史子  活水女子大学, 看護学部, 教授 (60736130)
相澤 出  東北医科薬科大学, 教養教育センター, 准教授 (40712229)
丹野 克子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00570293)
遠藤 良仁  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (00438087)
冨樫 理恵  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (30965299)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード腹膜透析 / 高齢者 / 患者 / 看護 / 介護 / チームビルディング / 地元暮らし / プログラム
研究開始時の研究の概要

わが国で新規に透析療法を開始する高齢者は増加している。その大多数は病院で3回/週治療する血液透析を選択するが、腹膜透析は自宅で行えるため日常生活を維持しやすいメリットゆえに高齢者に勧める動きもある。一方で、腹膜透析を理由に介護サービスの利用を断られる現状もあり、腹膜透析の認知度と医療と介護の連携には課題がある。そこで、高齢者が腹膜透析を選択しやすい環境をつくるために、基幹病院および医療施設以外に従事する看護職と介護職が協働することで地域の受け皿づくりを促進することが重要と考え、看護―介護チームビルディングを目的とする職員向け教育プログラムを開発する。

研究実績の概要

高齢者が腹膜透析を選択しやすい環境を作るために、看護職と介護職の協働による地域の受け皿づくりを促進するチームビルディングプログラムの作成に向けて、2つの研究を進めた。
研究Ⅰでは、透析療法選択時に必要とされる介護情報の内容とタイミングの明確化のために、①基幹病院の医療ソーシャルワーカー2名、医師1名、看護師2名にインタビューを実施した。結果、介護情報の提供は透析療法選択時では遅く、むしろ、基幹病院につなぐ前のかかりつけ医の段階で提供が必要と考えられており、そのために基幹病院が、かかりつけ医とのつながりを強める必要があると語られた。②腹膜透析を導入した患者へのインタビューからは、介護情報を必要としない場合もあれば、訪問看護が利用できると知り決断したケースもあった。一方で、家族が医療職であったから導入できた場合もあり、いずれにしても家族の協力が重要な選択要因であることが分かり、その家族の負担軽減のためにも訪問看護やディケア、レスパイトなどの地域の介護資源とつながる受け入れ態勢があることを患者・家族が知ることは療法選択の際に重要となるとする、我々の予想を裏付けられる語りが聞かれた。③介護職調査では、事業所2か所とケアマネージャー3名にインタビューを行った。分析はこれからであるが、体調が落ち着かない、送迎、手技ミスなどのトラブルへの対処やバックを置く場所がない、などの現実的な意見が聞かれている。。
研究Ⅱでは、医療と介護におけるチームビルディングの成功例計6か所の調査結果から、チームビルディングの要素には、a:介護も看護も責任を負う、b:医師が前面に出ない、c:一緒にみんなで学習する、d:みんなが地元民、e:スタッフが地元の人からの評価を気にする、f:エリアが中学校区で人口1万人以下、がありそうだと見えてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究Ⅰのインタビューは、ほぼ終了し、結果のまとめに入っている。研究Ⅱの調査も、追加予定もあるが、結果の分析に入っている。文献検討は論文投稿を予定している。

今後の研究の推進方策

これまでの研究Ⅰの結果をまとめ、論文作成を目指す。並行して研究Ⅲの看護―介護チームビルディングプログラムの作成に入る。プログラム案は、我々が実施してきた先行研究を叩き材に、今回の研究Ⅰの結果を加味して精錬し、2024年度中に協力施設を募り、実施にこぎつけたい。当初の計画通りに、2024年度に3か所程度の実施・評価を繰り返し、2025年度には専門家会議も経て、プログラムを完成させたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 特別養護老人ホームの看取りにおける「ホームカミング」の意義:二ツ井ふくし会の試みとその背景としての二ツ井町の地域づくり2024

    • 著者名/発表者名
      相澤出
    • 雑誌名

      死生学年報2024

      巻: 20 ページ: 25-42

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 書評:小原道子(著)『地域包括ケア:タネの蒔き方・育て方(2021 評言社)』2023

    • 著者名/発表者名
      相澤出
    • 雑誌名

      東北医科薬科大学教養教育関係論集

      巻: 37 ページ: 57-67

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 看護小規模多機能型居宅介護で高齢腹膜透析患者を受け入れるための教育プログラム開発2023

    • 著者名/発表者名
      遠藤和子、幸史子、相沢出、山田カオル
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 25 ページ: 60-63

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 過疎地域における訪問看護ステーションの機能と意義ー宮城県登米市の地域連携の事例から-2022

    • 著者名/発表者名
      相澤出
    • 雑誌名

      社会学研究

      巻: 107 ページ: 125-147

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 医療化された社会における支援の可能性 :在宅療養支援診療所による支援の事例から2023

    • 著者名/発表者名
      相澤出
    • 学会等名
      第69回東北社会学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「ホームカミング」を可能にした地域づくりのあゆみ:「住み慣れた町で最期まで」への挑戦が示唆すること2023

    • 著者名/発表者名
      相澤出
    • 学会等名
      東洋英和女学院大学死生学研究所 2023年度 第3回〈公開〉連続講座「看取りの文化を構想する
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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