研究課題/領域番号 |
22K11190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
中野 聡子 常葉大学, 健康科学部, 講師 (50804770)
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研究分担者 |
田原 康玄 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (00268749)
加藤 倫卓 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (80737354)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 下部尿路症状 / 股関節 / 筋力 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
下部尿路症状(以下LUTS)は、骨盤底筋機能の低下を原因の一つとし発症するまで骨盤底筋機能の低下を自覚しにくい。そのため、スクリーニングによりLUTS発症前に骨盤底筋機能の低下を発見し、予防的な介入が求められている。近年、骨盤底筋機能の評価として、股関節外旋筋力が活用できる可能性が報告されている。しかし、股関節外旋筋力の機能が、骨盤底筋機能を反映するか、さらにはLUTSと関係するかについては十分に調査されていない。 本研究の目的は、1. 股関節外旋筋力の機能と骨盤底筋機能との関連を明らかにすること、2. 股関節外旋筋の機能評価によりLUTSのハイリスク者のスクリーニングを開発することである。
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研究実績の概要 |
2021から2022年にかけて、賀茂コホートで研究に必要な臨床情報・生体試料を収集した。下部尿路症状との関連を検討する目的で、骨格筋量指数、出産回数、出産回数なども調査した。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。 また、回復期病棟入院中の高齢者を対象として経腹超音波検査を用いて骨盤底機能を調査し、下肢筋力との関連を検討した。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。 収集したデータを用いた関連解析から、下部尿路症状に関する様々な知見を得た。例えば、下部尿路症状の一つである腹圧性尿失禁と骨盤底機能との関連を検討した。その結果、年齢や出産回数、骨格筋量指数といった既知のリスク因子の調整後も腹圧性尿失禁と股関節外旋筋力は関連することが確認された。股関節外旋筋力は骨盤底機能に影響を及ぼすことから、股関節外旋筋力への介入は骨盤底機能を改善させ、結果として腹圧性尿失禁を改善させる可能性が推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。収集したデータを用いた関連解析から、下部尿路症状に関する様々な知見を得て国内学会でその成果を発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
コホートでの追跡調査および新しいコホートでのベースライン調査やフォローアップ調査を予定している。
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