研究課題/領域番号 |
22K11196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
藤田 淳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 教授 (10553563)
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研究分担者 |
福井 小紀子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (40336532)
辻村 真由子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30514252)
河井 伸子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50342233)
池崎 澄江 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (60445202)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 慢性疾患高齢者 / 訪問看護 / 介護サービス / 医療サービス / 在宅看護 / 在宅医療 / 介護 / 慢性疾患 / 高齢者 / 地域 |
研究開始時の研究の概要 |
①レセプトデータ分析による、在宅慢性疾患高齢者への医療・介護サービスの利用実態と②退院支援部署と地域包括支援センターへの質問紙調査による、在宅慢性疾患高齢者へのフォーマル・インフォーマルなサービスの利用実態、およびサービス利用に関連する要因を明らかにし、在宅慢性疾患高齢者のフォーマル・インフォーマルなサービスによる在宅支援を開始すべき時期や状態像を作成する。これらの結果をもとに、③専門家パネルにより、状態像別の在宅慢性疾患高齢者の生活構築のための地域ネットワーク型の生活マネジメント指針の開発を行う。
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研究実績の概要 |
高齢化社会において、今後増加が予想される在宅慢性疾患高齢者が、病状悪化を予防し安心して在宅療養が継続できるよう、在宅ケア体制の整備が急務である。慢性疾患の病の軌跡の中で、生活構築のための訪問看護を含むフォーマル・インフォーマルサービスの最適な支援の在り方を検討する必要がある。まずは、在宅慢性疾患高齢者への医療・介護サービスの利用実態について明らかにすることを目的に、心不全患者に焦点をあて、要介護の状況および医療利用の状況に関して、国内外の文献レビューを行った。心不全患者のうち介護を必要とする人は、年齢、性別、併存疾患に特徴があった。また短期の再入院を評価した研究からは、在宅ケアの利用による効果は一致しなかった。入退院を繰りかえすという特徴をもつ心不全患者に関しては、再入院による医療利用の有無だけでなく、長期経過の中で在宅療養を継続していくための医療、介護サービスの適切な利用を評価していく必要があることがわかった。そのための指標の1つとして一定期間において入院、入所をせず在宅にいる日数を換算する在宅日数という概念がある。在宅日数の長さには、在宅開始前に入所していた介護施設の質や、地域の医師や病床数が影響していることが先行研究から明らかとなった。加えて、地域医療の先駆的な取り組みをしている施設を見学した。これらの結果から、心不全という慢性疾患をもつ高齢者において、医療、介護サービスの利用状況については、年齢、性別、併存疾患、地域の社会資源へのアクセスのしやすさ、などを考慮する必要があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画していたレセプト分析はデータ使用困難となったため、医療、介護サービス利用の実態の把握については、文献レビューおよび、インタビュー調査、質問紙調査の内容の拡大に変更し再計画する。
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今後の研究の推進方策 |
地域包括支援センターへのインタビュー調査、および、質問紙調査を行う。
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