研究課題/領域番号 |
22K11207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
津野 陽子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50584009)
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研究分担者 |
渋谷 克彦 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80752162)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 健康経営 / 生産性 / 健康文化 / 医療機関 / データヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
従業員の医療・健康の問題を経営課題と捉え、経営戦略に位置付ける健康経営の考え方が国内外で推進されている。健康経営は健康・医療情報を活用し、エビデンスを持ってPDCAサイクルを回す継続的な取り組みが求められるが、効果検証の方法や組織特性に応じたアウトカム指標の設定など検討課題がある。さらに、健康経営を促進するための健康文化の醸成が重要であることが指摘され、持続可能な取り組みに応える健康経営フレームワークが必要である。本研究では①組織特性に応じた健康・医療情報の活用による健康経営フレームワークはどのようなものか、②健康経営の促進要因とされる健康文化の指標とその機能は何かの2つを研究の問いとする。
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研究実績の概要 |
病院組織と共同研究2年目となり、研究者と病院組織とで定期的に会議を持ちながら研究遂行してきている。今年度は、従業員の生産性と健康文化を測定する病院職員へのアンケート調査を実施した。人事・健診情報に生産性指標のプレゼンティーイズム・アブセンティーイズムのアンケート調査データを突合した研究データを作成した。生産性指標と従業員視点の健康文化の醸成度の分析、健康課題の可視化、健康リスクと生産性の関連の分析を行った。さらに、1時点追加となる2年間の縦断データにより経年変化の分析を実施した。 健康関連コストの1人あたり平均は約98万円/年であり、そのうち91.4%(医療費含まれない)がプレゼンティーイズム損失コストであった。健康リスクが悪化するほどプレゼンティーイズムも有意に悪化しており、低リスクと高リスクでプレゼンティーイズムは約10%差があり、アブセンティーイズムは約3日差があった。プレゼンティーイズムとの関連は、心理的リスク項目、睡眠休養、朝食欠食と有意な関連があり、いずれもリスクがあるほどプレゼンティーイズムは低下していた。特にリスクの有無で差が大きいのは高ストレス者で、プレゼンティーイズムは12.5%低く、アブセンティーイズムは12.4日多くなっていた。 健康経営フレームワークについては、本研究にて病院組織との共同研究において作成した研究データにより健康課題の可視化、健康リスクと生産性の関連、経年変化の分析と、組織特性に応じたアウトカム指標の文献検討により、健康経営フレームワーク案を構築したので、次年度からさらにフレームワークの検証を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
病院組織と共同研究が開始となり、当初計画通り進んでいると言える。研究者間で月1回以上定期的に勉強会を開催しながら進めており、研究成果の確認と進捗管理を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
1時点追加となる2年間の縦断データにより効果測定に関する分析を実施する。健康リスクの改善が生産性の変化につながるか、効果測定を検証する。 医療機関の組織特性に応じたアウトカム指標としてケアの質・患者の安全、転倒・転落、投薬ミス、ヒヤリハット、患者満足度などを設定し、組織レベルと個人レベルでアウトカムを検証していくことを今後の研究課題とすることを検討している。共同研究組織と、次年度以降、健康経営の効果測定として測定できるか検討していく。 継続して研究者と共同研究組織と勉強会や定期的な会議により研究成果の共有や検討を実施していく。
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