研究課題/領域番号 |
22K11216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
原田 静香 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10320714)
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研究分担者 |
板井 麻衣 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (90849085)
仲里 良子 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50814571)
南 唯公 (中西唯公) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50582110)
町田 修一 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (40421226)
櫻井 しのぶ 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (60225844)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / ヘルスリテラシー / 介入研究 |
研究開始時の研究の概要 |
従来、地域で行うロコモティブシンドローム予防は集合型の運動教室が多く、今後数年間続くポストコロナの生活に適していない。そこで本研究においては、コロナ禍等の自粛生活において、高齢者集団を対象としたロコモティブシンドローム予防に対応するプログラムの開発とその有効性の検証を行う。本研究により①コロナ禍の自粛生活に対応する映像を活用した予防運動プログラムを確立、②スマホアプリを活用し運動記録の保存や健康情報入手を経験することでヘルスリテラシーを向上、③ロコモティブシンドローム予防活動のアウトカム評価のため、ロコモ・ヘルスリテラシー尺度の初開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は『コロナ禍の自粛生活に対応した、高齢者のロコモティブシンドローム予防の新たな予防プログラムの実用化』を目的に実証研究を行うことを目的としている。初年度にあたる2022年度は、まず①コロナ禍に対応する映像を活用した予防運動プログラムを確立するために、ロコモ予防の運動教室の試用を行う ②アウトカム評価のためのロコモ・ヘルスリテラシー尺度開発へ着手するためロコモティブシンドロームに関する予防行動と影響する要因について調査を行った。 まず「①ロコモ予防の運動教室の試用」の実施結果について記す。A市の老人クラブに所属し、本教室へ参加を希望した高齢者は253名、介入前後に効果測定のために体組成測定、30秒立ち上がりテスト、自記式質問紙法を実施した。そのうち、現在までに分析が終了している結果としては、対象者50名(男16名、女34名)。年齢77.8(SD5.8)歳(68-91歳)。全10回の運動介入の前後比較の主な変化は、体重56.6±9.5 to 56.1±9.7(p<0.05)、右脚筋肉量6.3±1.4 to 2.6±0.8(p=0.161)、左脚筋肉量6.3±1.5(p=0.272)、CS30は15.8±4.8 to 20.5±4.9(p<0.001)、ロコモ25平均点9.6±10.6 to 8.4±12.8(p=0.353)であった。夏季の実施の影響で体重は有意に減少したが、下肢の筋肉量は有意な変化がなかった。CS30は増加し下肢筋力は向上し、ロコモ25の平均点数も有意に低下したことから介入によるロコモの改善の可能性が示唆された。 「②ロコモティブシンドロームに関する予防行動と影響する要因」について高齢者15名を対象に半構造化面接法を実施した。その結果、高齢者のロコモへの予防行動には「自分で動き続けるために何をするべきか考える」等の5つのカテゴリが得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に調査が進んでいるが、当初予定していた、スマホアプリを活用した予防活動や健康情報の周知等は関係機関との調整や開発費の関係から実施が難しい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度に向けてはロコモ・ヘルスリテラシー尺度の開発に向け本格的に着手する。尺度の調査票を作成した上で、対象地域の高齢者を対象に調査を実施する予定である。
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