研究課題/領域番号 |
22K11236
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
近藤 美保 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (40566064)
|
研究分担者 |
永谷 実穂 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10369548)
篁 宗一 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60362878)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 化粧 / 精神疾患 / 地域生活定着支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、精神疾患を有する者への化粧支援プログラムを作成、評価することを目的とする。その手法としてアプリケーションを活用した新たな支援策を開発する。化粧を用い整えることによる、精神状態の安定化を図る効果について、脳内血流量の変化を計測や気分プロフィール検査(POMS2)等を用いてランダム化化粧比較調査を行い評価をする。精神疾患を有し、地域で暮らす者への化粧支援は、生活の質を向上させ、生きる意欲につながる。化粧により外観を整えることで精神症状の緩和や自己コントロールに役立ち、地域生活定着支援となる可能性がある。
|
研究実績の概要 |
本年度は、化粧プログラムの効果を測定する方法について検討を行った。化粧療法プログラム実践内容について、先行文献、関連雑誌、WEB等から広く情報収集を行った。 化粧効果の測定方法として、生理的側面に関する測定は、唾液採取法(コルチゾール・エストラジオールなどの値の測定)、脳波測定(脳機能活性度システム・近赤外分光光度計による測定)によって行われていた。心理的側面に関する測定は、Profile of Mood States(POMS短縮版:気分プロフィール検査)が多く、State-Traint Anxiety Inventory(STAI:状態-特性不安尺度)、WHO SUBI The Subjective Well-being Enventory (Who-SUBI:心の健康自己評価質問紙)が使用されていた。抑うつ度に関する測定には、self-rating depression scale(SDS)、Geriatric Depression Scale(DGS-5:一般的うつ尺度)が使用されていた。また外出頻度についても測定されていた。化粧効果の測定には、生理的効果を測定するものでは、有意的な差がでなかった結果もあり、測定方法について慎重に検討をしている。生理的、心理的側面に関する測定を合わせて行うことを考えている。 化粧療法として、カモフラージュメイク、アピアランスケア、リハビリメイク、岩井式メイクセラピーなどが実践されており、どのような方法を取り入れるか、検討中である。 調査準備として、精神科病院に勤務する看護師より、化粧と患者をテーマに過去に経験した事例について話を聞き、インタビュー調査項目の検討を行った。化粧支援プログラム検討会メンバーとして、地域生活を支援する専門職者、有識者、当事者をメンバーとして予定し、依頼を行っており今後も継続する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラム考案に関わる調査が実施できていないことや、プログラム効果評価のため化粧の効果方法を測定する方法について先行文献をもとに検討を行うことに時間がかかっており、遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
倫理審査に向けて研究計画書をより具体的内容で作成する。プログラム開発に向けた調査を今年度中に取り組む。
|