研究課題/領域番号 |
22K11237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
伊藤 裕子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (20640303)
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研究分担者 |
古田 加代子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (00319253)
佐々木 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (30848247)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ICU / 高齢者 / 骨格筋量 / ADL / 敗血症 / サルコペニア / 転帰 |
研究開始時の研究の概要 |
ICUに入室する敗血症高齢患者の救命率は上昇しているが、ICU退室時には骨格筋減少や日常生活動作といった生活機能低下が著しく、長期的なQOLが低下している。これらを引き起こす要因として栄養状態が挙げられる。本研究ではICU入室敗血症高齢患者の栄養状態とサルコペニアの関連、およびADL帰結、転院先との関連を明らかにすることを目的とする。これらの実態とその推移、関連要因が明らかになることで退院前の栄養状態を中心とした支援の在り方や、在宅療養に向けた支援方法を検討することが可能となり、生命の危機的状況から脱した高齢患者のQOL向上に寄与できる。
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研究実績の概要 |
国内集中治療室(以下ICU)での敗血症患者の救命率は年々上昇している一方で、ICUを退室する高齢敗血症者の身体機能、特に骨格筋量の低下が問題とされている。これらの患者は加齢に伴う筋力低下に加え、治療による不活動等が重なりサルコペニアの状態に陥っていることが予測され、入院時の低栄養状態により、その後の機能や予後、転帰に差異が生じる可能性があるが、ICU入室中に生じた骨格筋量減少がICU退室後の回復期を経てどのように経過し影響を及ぼしているかは明らかにされていない。国内ICUにおいて早期リハビリテーションの実施をはじめとした長期的な生活機能の低下予防を見据えたケアが行われているが、ICU退室後も低下した骨格筋量やADL回復を促進するケアを行っていくことは、命の危機的状況から回復した高齢者にとって、早急に取り組まなければならない課題である。そこで本研究では、ICU入室敗血症高齢患者の栄養状態とサルコペニアの関連、およびADL帰結、転院先との関連を明らかにすることを目的とした。 上記の目的を達成するために、当初予定ではICUに入室している65歳以上の敗血症患者に対して、入室中と病院退院時に体組成計を用いてデータ収集を行う予定であったが、COVID-19の感染拡大の影響によりその実施が困難となった。それに加え、体組成計の種類やICU入室患者に使用する時期によって測定値の信頼性への疑義が生じたため、研究計画の変更を再検討することとなった。検討の結果、測定機器の選定変更および入室時の測定時期を変更していくこと、ICU入室高齢者に対象を広げて研究計画を修正した。本研究の目的を達成できるように新たな研究協力施設の共同研究者と現在調整中のため、令和5年度はデータ収集に向けた準備を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初予定していた研究協力施設が、COVID‐19の影響により研究協力が得られない状況となった。それに加え、体組成計をICU入室患者に使用するための疑義が生じ、検討の時間を要したため遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
新たな研究協力施設および研究分担者、共同研究者を迎え、施設内での実施のための調整を現在行っている。2023年度は、敗血症高齢者を含めたICU入室高齢者に対象を広げてデータ収集を行うよう計画修正を行い、データ収集に向けた準備を行っていく。
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