研究課題/領域番号 |
22K11248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
堀井 千夏 摂南大学, 経営学部, 教授 (00273863)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 色彩情報処理 / 複合現実感 / 高齢者看護 / 共感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、加齢変化やさまざまな疾患を抱える高齢者の状態を看護者が逸早く把握することが可能な共感覚提示システムを提案する。高齢者の身体的な不快感や食事の味覚に注目し、その状態を看護者に的確に伝えることが難しいといった問題を解決するために、可動式カメラとMRスマートグラスを用いて不快な部位や食事環境を自動的に特定し、システムとの対話から高齢者の不快感や食事感の状態レベルを推定する。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、加齢変化やさまざまな疾患を抱える高齢者の状態を看護者によって直感的に把握することが可能な共感覚提示システムを提案する。高齢者の身体的な不快感や食事の味覚に注目し、感覚情報を相手に伝えることが容易ではないといった問題を解決する。具体的には、高齢者の基本感覚や食事感に対する連想色の算出およびシステムとの対話による感覚状態の推定を行い、これらを統合的に提示する複合現実感環境の構築を試みる。初年度は、不快感および食事の基本味覚を定量化し、この感覚情報と色彩情報の関連性をデータベース化するための連想関係を抽出した。2年目の今年度は、不快感および基本味覚に関する感覚情報とその感覚部位の位置情報を提示するために必要となる複合現実感環境を試作した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題の実施計画に従って令和5年度の計画通り、可動式のカメラを用いて実環境のマッピングを行い、部屋の各領域における分光反射率の適用度を求めることで高色再現が可能な領域を探索した。更に、高齢者の視覚特性となる短波成分の通過光量を推定して認識しやすい色補正を実施し、高齢者の視覚特性を考慮した複合現実感環境の構築した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究方策として次年度では、高齢者の不快感や食事の味覚に関する色情報を取得するために対象となる領域を撮像画像から特定し、この領域における高齢者のイメージ色とカラーマップとの関連・相違性を用いた色補正を計画している。また、最終年度(令和7年度)では、共感覚提示システムの統合と評価に関する研究を実施する予定である。
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