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女性のアルコール依存症者の支援に必要なニーズと社会資源の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K11249
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関奈良学園大学 (2023)
畿央大学 (2022)

研究代表者

中野 慶子  奈良学園大学, 保健医療学部, 助教 (40891106)

研究分担者 乾 富士男  天理医療大学, 医療学部, 教授 (80469551)
中谷 香江  畿央大学, 健康科学部, 講師 (20524979)
日吉 和子  太成学院大学, 看護学部, 教授 (80760248)
荒木 智子  大阪大学, 学際大学院機構 超域イノベーション博士課程プログラム部門, 特任助教 (70438109)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードアルコール依存症 / 女性 / 地域連携 / 勉強会 / 社会的困難 / 女性支援 / オンラインプラットフォーム / ケースカンファレンス / 社会資源 / 世代間連鎖
研究開始時の研究の概要

女性のアルコール依存症者の背景には,虐待,家庭内暴力,世代間連鎖などの問題があり,医療の介入だけでは解決せず,社会資源の活用が必須である。しかし,アルコール依存症は潜在化しており,医療機関を含めた社会資源の連携による包括的な支援を提供しなければならない。そのためには,女性のアルコール依存症者の抱えている社会的困難の把握と,それに対応した社会資源の提供体制の構築が必要である。そこで,本研究では,女性のアルコール依存症者の社会的困難を把握し,解決のために必要な社会資源を解明することで,アルコール依存症の予防,治療,再発防止,世代間連鎖の解消のそれぞれの段階において役援体制を構築する。

研究実績の概要

女性のアルコール依存症の社会的困難把握のため、3課題に取り組んでいる。研究課題1:社会資源の連携プラットフォームをオンライン上に構築する。研究課題2:女性のアルコール依存症者の背景にある社会的困難を分析する。研究課題3:女性のアルコール依存症者の社会的困難と社会資源の組み合わせを評価する。
課題1では今年度6回実施した。参加者は、延べ75名であった。勉強会で共有した情報から、各支援者は、アルコール問題に関わる経験や身近な支援現場で遭遇することが分かった。しかし、医療とどのように連携すべきか、治療はどのように行われるのか分からないため、医療との連携がとりずらいことが分かった。そこで、11月の勉強会は、奈良県内の唯一のアルコール依存症外来診療を行っているクリニックの医師による講演会とした。アルコール依存症理解と、日々の支援の在り方を再認識できたと好評であった。今後、対面の連携構築を進めつつ、オンライン上連携プラットフォームの構築を急ぐ。ホームページデザインや枠組みは既に完成しており、掲載内容を精査した上で更新し、仮想ケースや社会資源の精査に務める。
課題2では女性のアルコール依存症の背景を聞き取っていく。勉強会での事例を、学会で発表した。当初は複数事例を集約予定であったが、同意取得が1名のみとなり事例紹介にとなった。そのため、社会的困難の集約には至っていない。また、アルコール依存症のクリニックにて、カルテデータから社会的困難の集約を依頼したが、治療上の理由から外部への公開は行っていないとの回答を得た。そのため、支援者もしくは当事者グループや支援団体を通して、社会的困難をヒアリングしていくこととする。
課題3ではケース勉強会を重ね、事例の社会的困難と、支援の組み合わせた上で、ホームページに掲載し、評価していく。また、課題2で集約した社会的困難を仮想事例に反映し、社会資源と掲載する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ホームページ作成作業途中であり、掲示する事例作成について、個人情報の観点からどの程度、勉強会事例をもとに作成するか議論中である。これらの遅れに対応するため、非常勤での人材を雇用し、研究者の事務的負担と情報整理作業を補完する。
また、女性のアルコール依存症の背景である社会的困難を集約するにあたり、診療所のカルテデータ閲覧は治療上の理由のため困難となった。そのため、当事者や支援者からヒアリングする形に変更する。

今後の研究の推進方策

ホームページの雛形とデザインは完成しているため、仮想事例集と社会資源リストの作成と掲載を進めていく。また、勉強会に参加する支援者を通して、女性のアルコール依存症の社会的困難をヒアリングしていく。仮想事例と社会資源のマッチングを、勉強会を利用して評価し、掲載情報の更新を随時していく。さらに、支援者のニーズに合った勉強会の開催を実施していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 地域の多様な支援者から見たアルコール問題を含めた社会的困難を抱える対象者への視点の集約2023

    • 著者名/発表者名
      中野慶子
    • 学会等名
      日本アルコール関連問題学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Social resources necessary to support women with alcohol use disorders2023

    • 著者名/発表者名
      中野慶子
    • 学会等名
      EAFONS 2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [備考] ゆるいわをむすぶ「たがやすかいぎ」

    • URL

      https://tagayasu.studio-pastel.jp/tgys/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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