研究課題/領域番号 |
22K11253
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
阿部 圭子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (30925467)
|
研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ヘルスリテラシー / 健診結果 / 保健指導 / 健康デザイン / ヘルスコミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
健診結果報告書は、視覚情報が少なく数値や指導コメントなど多くの情報を総合的に判断する必要があり理解や活用が難しい。健診におけるヘルスリテラシーを客観的に測る尺度もない。そこで、健診に特化したヘルスリテラシー尺度と、受診者の情報を総合的に判断して優先順位をつけた指導コメントやグラフィックを活用した健診結果報告書を開発し、保健指導への有用性を検討する。
|
研究実績の概要 |
本研究では、健診に特化したヘルスリテラシー尺度の開発を行い、次に健診結果活用の向上を目指した健診結果報告書について検討する。 健診の目的はその結果が活用されることで果たされる。保健指導の現場では対象者の健診結果への理解や活用が十分ではなく、健診におけるヘルスリテラシーの低さを感じることがあるが、それらを測定できるような尺度はない。 尺度開発のために、日本語で開発されたヘルスリテラシー尺度と関連文献を収集して項目の検討を行った。それらを踏まえて、保健指導に携わる保健師、管理栄養士、医師らで、健診におけるヘルスリテラシーについて項目を洗い出す作業を行った(「健診」は特定健診の基本項目に限定した)。ヘルスリテラシーは、健康情報を「入手」「理解」「評価」「活用」する能力であるとの定義を用いて、これらが健診結果の活用においてどういった事項になるかを検討し、整理して尺度項目として起こした。客観的な指標としては、健診知識テスト、健診結果の読み解きテストを作成した。その他、健診結果の認知、健康観や健診受診歴などをまとめて質問紙を作成した。 令和5年度に健診施設において、本研究に同意を得られた健診受診者を対象に質問紙調査を実施した。326人から回答を得て、除外基準対象やデータ欠損を除いた286人を解析対象者とし、尺度の信頼性と妥当性を検証した。因子分析では「理解」「情報収集」「判断」「生活習慣修正」の4因子構造であることを確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健診に特化したヘルスリテラシー尺度開発のための質問紙調査を実施し、尺度の信頼性と妥当性を明らかにした。調査で明らかになった健診結果活用における課題等を踏まえて、新しい健診結果報告書について検討していく。
|
今後の研究の推進方策 |
質問紙調査で明らかになった健診結果活用における課題等を踏まえて、新しい健診結果報告書について検討していく。 健診結果報告書の作成に向けて、健診受診者が理解、評価、活用しやすい指導コメントとグラフィックを検討する。過去3~5年間の生活習慣と検査結果のデータを用いてクラスター分析や機械学習などを行う。
|