研究課題/領域番号 |
22K11261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田平 隆行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50337432)
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研究分担者 |
池田 由里子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (10448566)
堀田 牧 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (30727532)
丸田 道雄 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (30912951)
益満 智美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (10788136)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 生活行為工程分析表 / 認知症 / アプリ / 生活行為 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,認知症や軽度認知障害者の生活行為の障害および残存能力を詳細に可視化できる生活行為工程分析表(PADA-D)の画像表示アプリ版を開発し,これに基づいた生活行為向上支援の臨床有用性を明らかにすることである.具体的には,1)認知症や軽度認知障害者の認知機能に関連した生活行為の障害および残存能力を可視化できる生活行為工程分析表(PADA-D)の画像表示アプリ版を開発,2)PADA-Dの画像表示アプリ版の家族・多職種使用による臨床実用性(正確性,簡便性,観察時間の短縮,多職種の共有性,支援の焦点化のしやすさ)の検証,である.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,認知機能の低下に伴うADLの障害と残存能力を明確にし,最大限に活かすために以下の3つを検証する.1)認知症や軽度認知障害者の認知機能に関連した生活行為の障害および残存能力を可視化できる生活行為工程分析表(PADA-D)の画像表示アプリ版を開発する.2)PADA-Dの画像表示アプリ版の家族・多職種使用による臨床実用性(正確性,簡便性,観察時間の短縮,多職種の共有性,支援の焦点化のしやすさ)を検証する.3)画像表示アプリ版に基づいてADL残存能力を活かし,障害を軽減/予測した生活行為向上支援のトライアルを実施する. 2022-23年はPADA-Dの画像表示アプリ版の開発を実施した.画像表示アプリ版では,画像の持つ画像優位性効果を付加し,さらにデータを集約しレーダーチャートにて個人内差を視覚フィードバックする機能を搭載する.画像表示は,文章表記に比し記憶想起の加齢や時間の影響を受けにくい画像優位性効果(Allyet al, 2008)があり,動作イメージを想起・具体化できることから生活行為工程の観察・聴取の正確性が高まることが期待される.レーダーチャートは,各ADL項目の障害および残存部分を視覚化できることから,本人および家族へのフィードバック,多職種共有および目標設定に貢献できる. 今年度は,PADA-Dアプリ版の210のイラストが完成し,アプリシステムが試用できる状態まで進んだ.テスト段階イラストに関しては,全210枚をイラスト専門業者と協議し,工程のイメージ通りになっているか,高齢者や介護者にも分かりやすい状態かを逐次チェックして進めた.アプリのシステムに関しては専門業者と応答,データ収集後のグラフ化など使用用途を逐次議論した.レーダーチャートにて各ADLの残存部分/障害部分を可視化できるよう工夫した.アイコンや表紙のレイアウトも完成し,臨床での試用を10か所の病院/施設で開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
210のイラストも完成し,アプリケーションの初期開発は完了し,臨床試行の段階まで進んだため.
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今後の研究の推進方策 |
2024月10月までにアルツハイマー型認知症高齢者をはじめPADA-Dアプリ版の臨床試行を10か所予定しており,有用性を検討し,その後アプリの修正を行い最終版の完成を見込んでいる.
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