研究課題/領域番号 |
22K11262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
村川 奨 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (40882626)
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研究分担者 |
上田 泉 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90431311)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 訪問看護 / 災害 / 組織間連携 / BCP |
研究開始時の研究の概要 |
災害時の訪問看護事業継続は災害直接死・関連死の予防に寄与することが明らかになって おり、災害時においても地域の訪問看護事業所が相互に連携し合うことが非常に重要である。 本研究は、災害等の緊急事態下においても,地域として訪問看護サービス提供体制を維持するために必要な相互支援連携体制の骨子を明らかにし、体制構築のためのガイドラインを作成することを目的とし、既存のBCPの精査、訪問看護事業所へのアンケート調査、多職種連携グループへのフォーカスグループインタビューを実施する。
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研究実績の概要 |
本研究は災害等の緊急事態下において、地域として訪問看護サービス提供体制を維持するために必要な相互支援連携体制の骨子を明らかにし、体制構築のためのガイドラインを作成することを目的とする。昨年度実施した、BCPの収集および文献レビューの結果に基づき、2023年度では、災害下における訪問看護事業所間の連携体制構築の意思決定を担う管理者の認識を明らかにすることを目的としたインタビュー調査を実施した。 都市部の訪問看護ステーション管理者にインタビューを実施した結果、管理者らは経営とのバランスを考えつつ訪問看護の社会的使命を果たす必要性を認識し、災害下における事業所間の連携体制構築に臨んでいた。また、平時の訪問看護活動を通して支援し合える関係を作ること、緊急性を踏まえ合理的に連携相手を選定すること、災害下の連携を支援するシステムや制度を整備すること、連携を促進するリーダーを配置すること、被災経験を教訓に防災意識を高めることが連携体制の構築を促進すると認識していたことが明らかになった。今後は文献レビューおよびインタビュー調査で明らかになった結果を元に、質問紙を作成し地域の多職種多機関間における相互支援連携の現状・ニーズ・困難を把握する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
BCPの作成状況に地域差があり、網羅的に収集することに時間を要した。また、コロナ禍であるため、インタビュー調査の協力を得ることが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
現在アンケート調査用紙を作成中であり、2024年中に倫理審査委員会への提出を得て、調査を実施する予定である。また、研究推進のために2024年度より、量的研究の経験が豊富な研究分担者に参加していただいている。
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