研究課題/領域番号 |
22K11273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
廣岡 佳代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (10407132)
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研究分担者 |
深堀 浩樹 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (30381916)
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
松本 佐知子 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 講師 (50336476)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢者 / 終末期 / 認知症 / 看取り / 介護職 / 教育 / 高齢者施設 / 質改善 |
研究開始時の研究の概要 |
①システマティックレビュー:高齢者施設における終末期ケアの質を改善するための介入研究を概観しまとめる。 ② 教育介入の開発:①により概観されたエビデンスと申請者らの過去の研究知見・経験に基づき、高齢者施における終末期ケアの質を改善するための複雑介入を開発する。 ③ 介入研究による効果の検証:教育介入を実施し、その効果を量的・質的に分析し、有効性と妥当性を検討する。 ④ 普及を見据えた介入プロセスの評価:実装研究のための統合フレームワークを活用し、実装の阻害・促進要因を特定し、他の高齢者施設における介入の普及と実装につなげる。
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研究実績の概要 |
高齢者施設・住まい(以下、高齢者施設)は、終末期ケアや看取りの場として期待されるが、認知症などにより事前の意向把握や話し合いが困難となるケースが多い。また、高齢者施設に勤務する看護職や介護職の終末期ケアの知識・技術不足が指摘されている。本研究では、高齢者施設で実行可能な入居者の終末期ケアの質を改善するために有効な教育介入を開発し、実施・評価することを目的としている。申請時点で予定している研究活動は、①高齢者施設における終末期ケアの質を改善するためのシステマティックレビュー、②教育介入の開発、③介入研究による効果の検証、④普及を見据えた介入プロセスの評価、であった。これらを基盤として、他の高齢者施設における介入の普及と実装につなげることを構想している。
今年度は、教育介入プログラムの開発に向けて、研究代表者と研究分担者とで議論を重ね、教育介入の対象と想定している介護職者を対象としたインタビュー調査を倫理審査承認後に実施した。インタビュー調査は、高齢者施設に勤務する介護職10名程度を対象に行った。今後は、国内外の文献レビューに並行して、インタビュー調査を行い、得られたデータについて質的帰納的に分析を進め、教育介入開発の基礎資料とする予定である。
さらに、分析結果を基に介護職者や看護職者にフィードバックを行い、現場のニーズや意見を反映した教育プログラムを作成する。開発した教育介入プログラムを一部の高齢者施設で試験的に実施し、その効果を評価する。パイロットプログラムの結果を基に、プログラムの改善点を特定し、修正を行う。また、国内外の研究者や専門家と連携し、最新の知見や技術を取り入れる。国際会議や学術誌を通じて研究成果を発信し、グローバルな視点での終末期ケアの質向上を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、高齢者施設で実行可能な入居者の終末期ケアの質を改善するために有効な教育介入を開発し、実施・評価することを目的としている。2023年度は、老年看護学に基づく教育介入の開発が必要となったため、研究分担者の追加を行った。今後は、学際的な研究組織によるインタビュー調査の継続実施とその分析に加え、必要に応じて、追加的にアンケート調査を行い、教育介入の基礎資料の開発を継続して進める予定である。また国際的な視点を含めた、教育プログラムの開発を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査から得られたデータを質的帰納的に分析し、具体的な教育介入の内容を精緻化する。分析結果を基に、介護職者や看護職者にフィードバックを行い、現場のニーズや意見を反映した教育プログラムを作成する。開発した教育介入プログラムを一部の高齢者施設で試験的に実施し、その効果を評価する。パイロットプログラムの結果を基に、プログラムの改善点を特定し、修正を行う。また、国内外の研究者や専門家と連携し、最新の知見や技術を取り入れる。国際会議や学術誌を通じて研究成果を発信し、グローバルな視点での終末期ケアの質向上を目指す。
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