研究課題/領域番号 |
22K11279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
西田 洋子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (10782237)
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研究分担者 |
古賀 雄二 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (90756727)
石田 実知子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (10776008)
氏川 拓也 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (90781667)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | PICS / 地域医療連携 / 第3次医療圏 / ICUサバイバー / 地域支援 / quality of life |
研究開始時の研究の概要 |
在宅PICS患者の潜在化を予防には地域医療連携が必須であり、そのためのモデルの開発が急務である。 本研究では、PICS 在宅ケアの地域医療連携支援モデルの開発に向け、①PICS患者に対する退院後3から18か月間の縦断的調査による生活上の困難の実態と支援ニーズの明確化、②病院医療者・地域医療者に対する患者退院後3から8か月間の縦断的調査による支援の現状・患者への支援ニーズの明確化、③①②より、経時的な変化の中での患者・病院医療者・地域医療者の 3 者の視点からPICS 患者の生活上の課題・支援ニーズに対する課題の抽出後、PICS患者の潜在化防止のために必要不可欠な支援の明確化を行う。
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研究実績の概要 |
PICS(集中治療後症候群)は新しい概念であり,その詳細については十分明らかになっていない。在宅PICS患者の生活上の困難や支援ニーズ,地域医療連携モデルを考える上で,これまでに行われてきた先行研究を整理することが必要であり,そのための文献検討を行った。文献検討により,在宅PICS患者の生活上の困難や支援ニーズについては,明らかにされていないことが改めて確認されるとともに,中長期的な生活上の困難や支援ニーズについても明らかにしたものは見当たらず,年単位かつ生活の視点に立っての在宅PICS患者の困難については国際的に見ても明らかにされていない。したがって,本研究では,在宅PICS患者の支援を行うための地域医療連携モデルを検討するための第一段階として,在宅PICS患者の生活上の困難や支援ニーズを経年的に調査し,その変遷や時期区分ごとの特徴を明らかにすることを目指し,在宅生活を送るPICS患者をインタビュー調査協力者としてリクルートすべく研究フィールドの開拓を試みたが,COVID-19の影響で困難であったため,研究フィールドとする地域や研究協力者の再検討を行い,研究計画書の修正を行った。 再検討後の研究計画においてイタンビュー調査協力者として加えた在宅PICS患者の生活実態を把握していると考えられる介護・福祉系の専門職を含む,保健医療福祉の専門職へのインタビュー調査が可能な研究フィールドの獲得に向け,第3次医療圏内での複数の関係機関への協力依頼への基盤となる体制づくりの手がかりが得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究がインタビュー調査の協力者としている在宅PICS患者は,COVID-19の感染や重症化のハイリスク者であり,COVID-19の流行下での調査への協力依頼は困難であった。 そのため,再度研究フィールドや研究協力者,インタビュー調査への協力者について検討する必要があり,その結果研究計画書の修正が必要であったため,研究の進捗に遅れを生じた。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査への協力者に,在宅PICS患者の生活実態を把握していると考えられる専門職(介護支援専門員,メディカルソーシャルワーカー)を加え,その語りから,在宅PICS患者の生活上の困難や支援ニーズを明らかにし,在宅生活を送るPICS患者へのインタビューが不可能であった場合に対応する。 複数の研究フィールドを開拓し,同時並行して調査を実施する体制を整え,一地域において研究協力が困難となった場合に備える。
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