研究課題/領域番号 |
22K11285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山本 周平 信州大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (10784481)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | リハビリテーション / 心臓 / 心不全 / 身体機能 / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、フレイルと呼ばれる加齢に伴って身体的な予備能力が低下した高齢者の入院率の増加や死亡率の上昇、また医療費の圧迫が社会問題になっている。心疾患を罹患している患者にとっても同様であり、「高齢心不全患者の56%が身体的なフレイルを有する」こと、「フレイルを有する心疾患患者は死亡や再入院などのリスクが約2倍になる」ことが明らかとなった。しかしながら、退院後に在宅でのフレイル進行状況やフレイルの改善が必要な患者が潜在的にどの程度存在しているのかについては不明な点が多く、本研究は退院後の実態調査を行うことを主な目的としている。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「高齢心疾患患者における急性期から維持期にかけての身体的な低下(フレイル)の現状」を把握することである。本研究で特筆すべき内容は、フレイルや日常生活の自立度を退院時の1時点だけではなく、退院した後の在宅でも調査を行っていることである。これまでの先行研究では、退院時に身体機能やフレイルを調査し、その後の再入院や死亡などのイベント発生について調査している論文が大半であった。退院後の在宅での生活のなかで、フレイルが改善しているのか、日常生活の自立度が改善しているのかは不明であった。退院後の生活の中での運動機能や日常生活を調査することで、運動機能の回復が必要な患者が潜在的にどの程度存在しているのかが明らかとなり、後の介入研究の必要性を裏付けるデータとなり得る。 昨年度の研究では、研究計画として協力施設との定期的なミーティングやデータベース構築作業、アンケート用紙の作成作業を中心に実施した。身体機能の項目として、Short Physical Performance Battery(SPPB)および基本チェックリスト、日常生活動作としてBarthel Indexおよび介護度、QOLとしてThe Kansas City Cardiomyopathy Questionnaire(KCCQ)を調査していくことを確認し、データフォローしていく段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、「高齢心疾患患者における急性期から維持期にかけての身体的な低下(フレイル)の現状」を把握することである。本研究は多施設共同で実施していく予定であるため、昨年度はコアの施設と研究計画の共有、データベース構築作業、アンケート内容の作成を中心に実施した。今後は実際に評価を調査していく段階であり、現在までの進捗状況を「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
対象を高齢な入院期心不全患者とし退院時ならびに在宅でのフォローアップを行なっていく段階である。
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