研究課題/領域番号 |
22K11288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
片野 唆敏 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50438040)
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研究分担者 |
矢野 俊之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40444913)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血漿アミノ酸 / オステオサルコペニア / アミノ酸 / メタボロミクス / 心不全 / 予後予測 |
研究開始時の研究の概要 |
オステオサルコペニアが本邦で急増する高齢心不全患者の健康寿命の短縮をもたらし得る疾患概念として注目されている.申請者らの最近の研究では,入院中の心不全患者のリスク層別化にメタボロミクスによる血漿アミノ酸プロファイリングが有用であることがわかった.オステオサルコペニアの治療が奏功する症例の特徴が明らかになれば,治療の早期化や個別化,リスクの層別化に有用である.本研究では,メタボロミクスによってオステオサルコペニアを合併する高齢心不全に特徴的な血漿中のアミノ酸等の代謝物をプロファイリングし,オステオサルコペニアの診断,治療効果や臨床転帰の予測に有用なバイオマーカーを探索・同定する.
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研究実績の概要 |
研究初年度は後ろ向き観察研究として蓄積していたデータをもとに血漿アミノ酸代謝物のメタボローム解析を行い,オステオサルコペニア(OSP)合併心不全に特徴的なアミノ酸代謝物の特定を試みた.対象は当院の循環器内科病棟へ入院した心不全374例.対象者は心不全が代償化された後にDEXA法による体組成分析を実施し,四肢骨格筋量(ASMI)と骨密度,筋力・身体機能を計測し,DEXA法の実施日の前後3日以内に血漿アミノ酸濃度を計測した.AWGS2019の基準に準じてサルコペニア(SP)を診断し,WHOの基準に従って骨粗鬆症(OP)を診断した.その後,SPおよびOPの有無に応じて全対象者をOSP合併例,SP単独併存例,OP単独併存例,心不全単独例の4群に分類した.一方,超高速液体クロマトグラフィーを用いて血漿アミノ酸濃度を計測し,OSP併存例における血漿アミノ酸プロファイリングを試みるために,MetaboAnalyst 5.0に標準搭載されているOrthogonal最小二乗判別分析(OPLS-DA)を用いたメタボローム解析を行い,選択された変数を含めた多変量ロジスティック回帰分析を実施した. (1) OSP合併例と心不全単独例との比較:シトルリン,トリプトファン,3-メチルヒスチジン,ロイシンの4種のアミノ酸がOSPと関連した. (2) OSP合併例とOP単独併存例との比較:メチオニン,トリプトファンの2種のアミノ酸がOSPと関連した. (3) OSP合併例とSP単独併存例との比較:バリン,トリプトファンの2種のアミノ酸がOSPと関連する傾向があった. (4) OSP合併例と非合併例との比較:以上に示した(1)-(3)の解析により,OSP発生に関連するアミノ酸としてシトルリン,3-メチルヒスチジンが,また,OSP減少に関連するアミノ酸としてトリプトファン,メチオニン,ロイシン,バリンの計6種が同定された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前向き登録研究の実施期間中にアミノ酸分析の方法が変更となり,登録のやり直しを迫られてしまったため.
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今後の研究の推進方策 |
選択された血漿アミノ酸についてOSPの予測能を検討する.また,運動機能との関係についても検討する. 前向き研究の登録を続け,血漿アミノ酸代謝物がOSP合併心不全症例の予後を予測するかも検討する.
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