研究課題/領域番号 |
22K11302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪行岡医療大学 |
研究代表者 |
小仲 邦 大阪行岡医療大学, 医療学部, 教授 (20393225)
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研究分担者 |
服部 憲明 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70513141)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歩行訓練 / VR / 3次元動作分析装置 / ヘッドマウントディスプレイ / 視空間認知 / リハビリテーション / パーキンソン病 / 仮想現実空間 / 歩行分析 / 歩行制御 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病患者ではすくみ足はより狭小な空間での増悪やキューとなる視覚情報により改善することが知られるが客観的な評価は少なく、視環境によるすくみ足への制御については明らかとはされていない。申請者らは仮想現実技術を用いた視環境の中を被検者が歩行した際に同時に歩行の分析を行うシステムを構築した。本研究ではこのシステムを用いて空間及び視覚刺激が歩行に与える効果を定量評価し、健常者及びパーキンソン病の患者において視環境が歩行に及ぼす影響を明らかにすることが目的である。歩行障害を視空間との関係性の観点から明らかにすることは認知機構を利用した新たな歩行訓練の手法に必要な知見をもたらすことが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究はVirtual Reality(VR)の映像を用いて視空間認知と歩行の関連性を3次元動作計測装置を用いた解析により明らかにすること、また視空間認知を利用した歩行のリハビリテーションの手法を開発することを目標としている。 本研究では動作解析装置とVR映像出力を組み合わせた実験環境の構成及び動作解析ソフトによる動作分析作業のための準備を行った後に計測作業を行う予定としている。計測は健常者群とパーキンソン病の患者群を予定している。 初年度に当たる令和4年度では動作計測装置MAC3Dの老朽化に伴い、Cortex8.0へのソフトのバージョンの変更があり、新しいソフトを用いた実験装置にて計測の確認作業を行った。また、これに伴うVRの映像出力の調整を要し、これらの準備作業を行った。動作解析ソフトにて歩行解析する項目の整理を行った。それに基づき、動作解析ソフトVisual3Dにてモデル作成、抽出項目を出力するプログラムの作成作業を行った。その後に健常者のリクルートを行った。10名の健常者において本研究に対する同意を得て測定を行った。 次年度の令和5年度では初年度に計測し得た健常者のデータの動作解析を進めながら、引き続き健常者のリクルートと計測を行うこととしている。健常者のデータの解析の後に患者群のリクルートを行う。現在、患者群のリクルートを予定している施設の他に協力施設を検討する予定である。他の協力施設における倫理委員会の申請についての準備を進めて行く。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動作計測装置のバージョンの変更による研究の遅れが懸念されたが調整の後に計測が可能となった。動作解析ソフトのプログラムの調整に時間を要し、この点においても研究の遅れが懸念されたが解析項目の出力が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、次年度は健常者のデータの解析作業を進めながら、患者群のリクルートを行う準備を進めて行く。
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