研究課題/領域番号 |
22K11309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
平松 良浩 浜松医科大学, 医学部, 特任准教授 (00397390)
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研究分担者 |
金 鎭赫 静岡大学, 情報学部, 講師 (00735095)
竹内 裕也 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20265838)
本家 淳子 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (20824981)
菊池 寛利 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (70397389)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食道癌 / 周術期管理 / 栄養指導 / リハビリテーション / モバイルヘルスシステム / 生活機能 / 栄養管理 |
研究開始時の研究の概要 |
食道癌治療では外科手術が重要な位置を占めるが、高侵襲で手術合併症率や死亡率は高い。多職種周術期管理チームの介入が重要であるが、至適な食道癌周術期の運動栄養介入プログラムに関する知見は十分でない。食道癌術前運動栄養プログラムの有用性についての単施設ランダム化比較試験(RCT)を実施している中で明らかになってきた課題の解決策としてモバイルヘルスプログラムの新規開発をめざす。本システムによって食道癌手術を受ける患者と医療チームが、適切なタイミン グで情報共有やフィードバックなどをすることができ、外来期間を含む術前・術後に有効な介入をするために本システムが効果的であるのかを検証する。
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研究実績の概要 |
食道癌治療では外科手術が重要な位置を占めるが、高侵襲で他の消化器癌手術と比較して 手術合併症率や死亡率は高い。また術前低栄養状態は周術期合併症のリスクだが、多職種周術期管理チームの介入で術後の肺炎発生や体重減少を抑制できること を報告してきた。一般的に予後不良とされる術前低栄養状態の患者群でも、周術期の 介入によって術後の低栄養状態を回避できれば術前非低栄養患者群と同等の予後が期待でき ることも報告した。しかし食道癌手術患者に対する至適な周術期の運動栄養介入プログラムに関する知見は十分でない。これを明らかにする目的で特定臨床研究として、食道癌術前運動栄養プログラムの有用性についての単施設ランダム化比較試験(RCT)を実施しているが、新たな課題が見えてきた。本研究では、食道癌手術患者を対象に、周術期合併症軽減や長期予後改善をめざして新規開発中の周術期機能支援プログラムの課題を解決することを目的としてモバイルヘルスプログラムの新規開発をめざしている。 現在、食道癌手術予定患者に対して周術期支援プログラムを情報通信技術(ICT)を用いて、装着型活動量計(WFT)、モバイル端末(患者端末・医療者端末)、クラウドサーバーによるモバイルヘルスシステムを構築し、周術期専用の医療アプリケーション(アプリ)として新規開発している。従来の治療日記は患者用モバイル端末(スマートフォン<スマホ>やタブレット)上の医療アプリに記録し、Quality of life(QOL)や精神状態・ 治療意欲などに関するアンケートも追加搭載した。WFTの身体活動量データも同じ医療アプリに同期し、食事情報もアプリで登録できるようにした。患者の身体状況、活動量、 心理状態、栄養状態などをリアルタイムに統合的に情報収集することが可能な医療アプリのプロトタイプを開発中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画に従って、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
患者主体的な食道癌周術期管理の支援を目的とした医療アプリのプロトタイプを作成し、健常者試用による改良を経て臨床使用の初期バージョンが完成した。施設倫理委員会の承認を得て、実臨床での運用を開始した。今後は本アプリの使用症例数を集積し、データ解析を行なっていく予定である。
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