研究課題/領域番号 |
22K11322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
勝平 純司 東洋大学, 福祉社会デザイン学部, 教授 (00383117)
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研究分担者 |
四津 有人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30647368)
松田 雅弘 順天堂大学, 保健医療学部, 先任教授 (40453485)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バイオメカニクス / 脳卒中片麻痺 / フィードバック / 姿勢修正ウェア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,片麻痺者の骨盤と体幹のアライメントを修正しつつ,フィードバックを与えることが可能な姿勢修正ウェアを開発し,その有効性を評価することである.2022年度は試作品を制作した上でその効果を健常者を対象に検証する.2023年度は計測したデータを参考に姿勢修正ウェアのプロトタイプを制作する.2024年度には実際の片麻痺者用姿勢修正ウェアを制作し,実験的な評価とユーザビリティ評価を実施する.
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研究実績の概要 |
本研究で制作する姿勢修正ウェアは胸部と骨盤部に取り付けた固定具に弾性帯を通して装着することで,容易に脱着することが可能な仕様を目指している.2022年の試作では衣服に簡単な固定具をつけて弾性帯を通すか衣服自体に縫いつけるかたちで試作を実施していたが,問題点として姿勢修正効果を高めるために弾性帯の張力を強くすると衣服自体が伸びてしまい思うような効果が得られないことや,固定具の位置が限定されてしまうため効果を発揮できると仮定される走行位置に弾性帯を配置できないという問題点が生じていた. そこで上半身用の装着具と下半身用の装着具を縫製して制作した上で装着具上で自由に固定具の位置を変更できるように改良を実施した.また,固定具の面積が大きいと動作の妨げになることから,張力を強くした場合でも固定具の位置は動かず動作の邪魔にならない形状と大きさを検討し試作を繰り返し実施した.試作は2022年度を0次試作とし,2023年度は1~3次試作までを実施した.当初は片麻痺者を対象として試作を実施する予定であったがまず効果が得られ,かつ問題なく実際に装着できることの優先順位を上げるために片麻痺者と同世代の高齢者をリクルートして試作品の評価を実施した. 2022年度に生じていた問題点を解決した上で実験用姿勢修正ウェアを制作して高齢者を対象に筋電計と三次元動作分析装置を組み合わせた運動学,運動力学的な評価を行い効果検証を実施した.現在計測したデータを関節角度,筋活動,関節モーメントを指標として解析を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では2023年度中に実際の片麻痺者を対象とした姿勢修正ウェアの評価を実施する予定であったが,複数回にわたって姿勢修正ウェアの改良と試作を繰り返したために年齢がマッチした地域在住高齢者を対象とした装着テストと効果判定のための実験実施にとどまった.
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今後の研究の推進方策 |
プロトタイプは既に完成しており現在地域在住高齢者を対象とした実験を進めている.サイズ調整についてはSサイズとMサイズの2種類を制作することで高齢男性と高齢女性の計測が実施できるという目途が立ったため,高齢者の計測を終えた後に実際の片麻痺者での評価と検証実験を進めていく予定である.8月までに検証実験を終えて今年度中に姿勢修正ウェアの最終版を完成させることを目的に研究をすすめていく.
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