研究課題/領域番号 |
22K11331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
徳永 美月 産業医科大学, 医学部, 助教 (60918358)
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研究分担者 |
佐伯 覚 産業医科大学, 医学部, 教授 (20269070)
伊藤 英明 産業医科大学, 医学部, 講師 (30609201)
蜂須賀 明子 産業医科大学, 医学部, 助教 (90646936)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脳卒中後疼痛 / tDCS / 経頭蓋直流電気刺激 / リハビリテーション / 経頭蓋直流電気刺激(tDCS) / 脳卒中 / 疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後に少なくない割合の患者に慢性疼痛が生じ、しばしば難治性で、有効性の高い薬物療法も無いのが現状である。近年、疼痛に対するニューロモデュレーションの有効性が期待されている。なかでも経頭蓋直流電気刺激(以下tDCS)は、神経可塑性に働きかける治療法で、侵襲性が低く、機材も比較的安価であるのが特徴であり、主に脳卒中の運動機能の改善のためリハビリテーション治療に応用されているが、慢性疼痛への有効性を示唆する報告もある。本研究では、tDCSを用いたリハビリテーションを行い除痛効果、疼痛と身体機能の改善の関連、治療効果と可塑性に関与する脳由来神経栄養因子(BDNF)を明らかにし治療方法を確立する。
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研究実績の概要 |
脳卒中後疼痛(post-stroke pain; PSP)は難治性で、薬物療法や非薬物療法が検討されているが未だ有効性のエビデンスは十分ではない。また、PSPに対する疼 痛治療の身体機能への影響について測定して分析した研究は少ない。近年、様々な慢性疼痛に対し、一次運動野への経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation; tDCS)の有用性が検討されている。 本研究では脳卒中生活期のPSP患者を対象に、tDCS群とsham群に振り分けた無作為化臨床試験を実施し、短期的および長期的除痛効果と歩行能力や日常生活動作 (activities of daily living; ADL)の改善効果を検討する。あわせて、脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor; BDNF)血中濃度を測定し、治療効果との関連を調べる。これにより、PSPに対するtDCS治療の効果を明らかにし、臨床適応を確立することを目指す。 研究対象の選定条件(疼痛に関連する治療中の患者の条件)の追加、実施スケジュールについて計画した。倫理審査を行い、評価方法について承認を得たため、患者募集を行う段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度にCOVID-19流行したことにより遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
患者の募集を行っている。脳卒中後疼痛患者を対象として、tDCS群とSham群にランダムに分け、入院で1日60分の治療介入を週5 日×2週間行い、前後評価を行う。前後評価では痛み、QOL、片麻痺、上肢機能、耐久性などの心身機能と、血液検査による血中BDNF濃度測定を行う。
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