研究課題/領域番号 |
22K11332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
谷合 信一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 助教 (80433598)
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研究分担者 |
宇野 光祐 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 耳鼻咽喉科, 講師 (20464828)
荒木 幸仁 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 教授 (70317220)
塩谷 彰浩 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 耳鼻咽喉科学, 教授 (80215946)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 嚥下障害 / 音声障害 / 頭頸部癌 / 経口的咽喉頭部分切除術 |
研究開始時の研究の概要 |
経口的咽喉頭部分切除術(Transoral Videolaryngoscopic Surgery:TOVS)術後嚥下機能の運動学的なメカニズム解析と、生活の質(QOL)を重視し術後音声・嚥下機能低下を予防することを目的として以下の研究を実施する。研究Ⅰ:「高解像度マノメトリー(HRM)を用いたTOVS術前後嚥下機能の解析」、研究Ⅱ:「術前予防的嚥下リハビリテーションの効果検討」、研究Ⅲ:「TOVS後音声障害に対する呼気・吸気訓練の無作為化比較」の実施を予定している。
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研究実績の概要 |
今年度は研究の第一段階として、呼気抵抗負荷トレーニング(EMST)を発声訓練と組み合わせて実施し効果を検討した。 介入方法としては、第Ⅰ期として発声機能拡張訓練(VFE)のみを4週間、次に第Ⅱ期としてVFEに加えEMST訓練を4週間実施し、それぞれ効果を検討した。 症例1は50歳代男性、上行大動脈部術後の左声帯麻痺に対して声帯内リン酸カルシウム骨ペースト(CPC)注入術を施行した。術後は良好な音声であったが、1年後に発声機会の減少とともに嗄声の悪化を生じ音声治療を導入した。最長発声持続時間はベースラインでは5.0秒、Ⅰ期終了時5.4秒、Ⅱ期終了時13秒とⅡ期において大きく改善した。平均呼気流率はⅠ期終了時363ml/sec、Ⅱ期終了時132 ml/secと改善を認めた。GRBASは明らかな変化を認めなかった。 症例2は70歳代女性。体調不良をきっかけに嗄声を自覚。精査にて声帯萎縮と診断された。最長発声持続時間は、ベースラインでは28秒、Ⅰ期終了時23秒、Ⅱ期終了時22秒であった。GRBASは、ベースラインG2R1B2A2S0、Ⅰ期終了時G2R1B2A1S0、Ⅱ期終了時G1R0B1A0S0であり、全体的な嗄声度の低下と無力性嗄声の減少を認めた。 症例1は声帯内注入術後、発声機会の減少による声帯萎縮が音声障害悪化の要因と思われ、包括的音声治療にEMSTを追加することにより、音声治療に上乗せの効果が生じる可能性が示された。症例2は、元々発声持続が長かっため変化はなかったが、声質には改善を認め、特に無力性嗄声の改善がみられ、EMSTの上乗せ効果の可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、患者数が減少しているため、研究対象者の減少がみられる。
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今後の研究の推進方策 |
発声訓練と呼気抵抗負荷トレーニングの併用については、吸気抵抗負荷トレーニングとの比較を進めていく予定である。
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