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Pusher症候群の病態基盤の解明と効果的なリハビリテーション法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11334
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関医療法人福岡桜十字(桜十字先端リハビリテーションセンター SACRA)

研究代表者

久保田 勝徳  医療法人福岡桜十字(桜十字先端リハビリテーションセンター SACRA), リハビリテーション部, 研究員 (90843615)

研究分担者 玉利 誠  令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 教授 (80786145)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードPusher症候群 / 主体的身体垂直 / 主観的視覚垂直 / 評価 / 主観的身体垂直 / 脳内ネットワーク
研究開始時の研究の概要

脳損傷後の高次脳機能障害の一つにPusher症候群があるが,その病態基盤は依然として不明な点が多く,有効なリハビリテーション法も確立されていない.近年ではPusher症候群に主観的身体垂直(SPV)と主観的視覚垂直(SVV)が深く関係する可能性が示唆されているが,SPVの評価機器は研究目的に制作された大掛かりなものであり,SVVの評価も完全な暗所を必要とすることや,両者ともに徒手操作による恣意性の問題を含むことなどから,いずれも実用性に乏しく,臨床現場ではほぼ用いられていない.
そこで本研究では,Pusher症候群の病態基盤の解明と効果的なリハビリテーション法の開発を目的としている.

研究実績の概要

本研究では、Pusher 症候群の病態基盤の解明と新たなリハビリテーション法を確立するこ とを目的に、臨床現場で主観的身体垂直と主観的視覚垂直を個別かつ簡便に定量し得る評価機 器を開発し、開発機器を用いて Pusher 症候群を呈する患者の垂直性に関する特徴を横断・縦 断的に明らかにするとともに、脳内の構造的および機能的ネットワーク解析を用い、脳損傷との関係性を神経学的メカニズムの観点から解明することとしている。
2023年度の研究実績は、プロトタイプを改良して新たに作製した主体的身体垂直と主観的視覚垂直を評価する機器を用いて実際の計測を開始した。若干名の計測を終え、健常者および脳卒中患者においても主体的身体垂直と主観的視覚垂直を評価することができている。しかしながら、度重なるコロナ感染症による病棟閉鎖や外部との接触の困難さから予定している計測数に達していないことが現状の課題である。
一方、近年では正常加齢や脳損傷以外の疾患においても、主体的身体垂直と主観的視覚垂直が変容する可能性が示唆されていることから、本研究で得られる成果は、脳損傷疾患以外の患者の社会復帰などにも応用できる可能性があるため、引き続き、計測を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度の研究計画では、2022年度で計測ができていなかった世代別の健常人200名程度を対象に各種定量値(角度、垂直誤差角度、偏差、変動性等)の正常範囲を明らかにし、主観的身体垂直および主観的視覚垂直の病的な低下との鑑別を可能とする指標を得ることとや、脳卒中患者を対象した計測による観的身体垂直および主観的視覚垂直とPusher症候群の関係の解明、そして脳の構造的および機能的ネットワークの関係の解明を予定していた。
しかし、度重なるコロナ感染症による病棟閉鎖や外部との接触制限、さらには計測機器であるVRと解析用PCをつなぐシステムエラーの解明に時間を要してしまったことで、予定していた症例数に達していない現状である。そのため、引き続き計測していく。

今後の研究の推進方策

今後は、前年度に計測を終えることができていない世代別の健常人200名程度を対象とした開発機器を用いて計測した各種定量値の正常範囲を明らかにし、主観的身体垂直および主観的視覚垂直の病的な低下との鑑別を可能とする指標を得る。また、脳卒中患者の主観的身体垂直および主観的視覚垂直とPusher症候群の関係の解明を目的に、脳卒中患者100名程度を対象として、開発機器を用いた主観的 身体垂直と主観的視覚垂直の定量評価を行い、従来の評価(SCP)スコアや座位および立位姿勢における運動学的評価との関係を検討する。そのうち、50名程度を対象としてMRI画像を撮像した後、画像解析(拡散テンソルトラクトグラフィー、Resting state fMRI)を用いて脳の構造的および機能的ネットワークの関係 を解明する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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