研究課題/領域番号 |
22K11354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 春彦 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (30274062)
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研究分担者 |
松島 佳苗 関西医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (60711538)
加藤 寿宏 関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (80214386)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 脳性麻痺 / 変形 / 姿勢ケア / オンライン相談 / 効果検証 |
研究開始時の研究の概要 |
重度の脳性麻痺では、成長につれて側弯などの変形が高頻度で進行する。側弯は左右非対称な姿勢が長時間続くことが引き金となる、との考えから、睡眠時の姿勢を整える睡眠姿勢ケアが推奨されている。ただ、睡眠姿勢ケアは家庭で行われることが多く、きちんと実施されているのかの確認があいまいで、その効果が検証されて来なかった。この研究では睡眠姿勢ケアが真に変形予防として有効なのかを、ケアの実践の支援と確認を通して検証する。
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研究実績の概要 |
寝返りが困難な重度の脳性麻痺児では、成長につれ風に吹かれた股関節変形と呼ばれる姿勢変形が著明になる。その要因の一つに夜間睡眠時の左右非対称な姿勢が指摘され、対処として、クッションやマットを使い左右対称的な姿勢に導く、睡眠姿勢ケアが推奨されている。しかし、このケアによる変形予防効果のエビデンスは曖昧である。 本研究では睡眠姿勢ケアが真に変形予防として有効なのかを検証する。2022年度は姿勢ケアの実践を支援する遠隔相談支援システムの構築と、介入研究に向けた研究計画の倫理委員会への申請を行った。 ① 遠隔相談支援システムの構築:睡眠姿勢ケアを実際に行う場である対象者の部屋と、ケアが適切に行われているかを指導する専門家をオンラインでつなぐシステムを構築した。これは、対象児の保護者にタブレット端末とWEBカメラ、および無線LANルーターを提供し、既存のWEB会議システムで専門家とつなぐものである。このシステムにより、クッションやパッドを用いた姿勢ケアで左右対称的な睡眠時姿勢を作れているかを確認でき、適切なケアの実践が保証される。 ② 介入研究の倫理委員会への申請:遠隔相談システムが構築できた段階で、研究計画をまとめ、倫理委員会へ申請した。この計画では、対象者を募る研究協力施設を当初の6施設から9施設へと増やした。これにより目標とする参加者数の確保を目指す。承認は2023年5月を見込んでいる。 2023年度は倫理委員会の承認が得られ次第、参加者の募集を始め、姿勢ケアの効果検証の研究を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で研究協力機関との打ち合わせが予定通り進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究計画について倫理委員会の承認を得た後、研究協力施設にて参加者の募集を開始する。1施設あたりの協力者数は限られると予想されるので、協力施設を今後も増やし、広く参加者を募る。参加者の同意が得られ次第、順次、姿勢ケアの適応を判断し、日常生活姿勢の計測、睡眠の質の評価を進める。
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