研究課題/領域番号 |
22K11357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
児玉 英也 久留米大学, 医学部, 助教 (30758834)
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研究分担者 |
中野 慎也 久留米大学, 付置研究所, 研究員 (10771503)
森田 喜一郎 久留米大学, 付置研究所, 客員教授 (20140642)
小路 純央 久留米大学, 付置研究所, 教授 (50343695)
佐藤 守 久留米大学, 付置研究所, 講師 (60529478)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 自動車運転 / 高齢者 / 運転適性 / 安全運転 / ドライブシミュレータ / 運転免許 / 認知症 / 軽度認知障害 / ドライビングシミュレータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、運転適性の客観的な指標の確立を目的として、日本高次脳機能障害学会作成の、「高次脳機能障害が疑われる場合の自動車運転に関する神経心理学的検査法の適応と判断」を基に、軽度認知障害およびアルツハイマー型認知症と健常者高齢者に対して、神経心理検査で認知機能・注意・処理速度・構成能力の評価、ドライビングシミュレータによる運的適性の評価を行い比較検討をおこなう、将来的には前頭側頭型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症などの患者も対象としていき、それぞれの疾患に合わせた運転適性の評価を行っていく。
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研究実績の概要 |
本研究では、高齢者における運転適性の客観的な指標を確立することを目的としている。具体的には、年齢性別を一致させた軽度認知障害(MCI)およびアルツハイマー型認知症と健常者高齢者に対して、神経心理検査で認知機能・注意・処理速度・構成能力の評価、頭部MRIによる局在性病変の評価、ドライビングシミュレータによる運転適性の評価を行い、比較検討を行う。さらに、単に認知症高齢者の運転適性を評価するだけでなく、ドライブシミュレータ施行前後で自己の運転技能に関連したアンケートによる調査を行い、実際の運転適性との乖離についても検討する。自動車運転適性に関する予測因子は多岐に渡るため、日本高次脳機能障害学会作成の「高次脳機能障害が疑われる場合の自動車運転に関する神経心理学的検査法の適応と判断」を基に、認知症患者にも応用できるように新たにフローチャートを作成した。
2022年度には以下のことを行った。 ・新型コロナウイルス感染症の影響で、研究計画通りの検査を行うことが困難であったため、まずは健常者に検査を行った。 ・運転技術と有効視野を調べるために、健常者に簡易自動車運転シミュレータ(SiDS 竹井機器工業)による運転能力の測定を行った。これは高次脳機能障害を発生した運転免許保有者の運転再開可否の診断を支援するための検査システムであり、以前使用していたシミュレータでは検査時間が長く、認知症の方は最後まで実施できないことも多かった。SiDSは検査が簡便で、検査時間も以前より短いため、高齢者の運転適性の評価に適していると改めて判断した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は研究開始の初年度であり、研究に使用する機器備品の準備を整えることはできたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、外来患者等に研究目的で対面検査を行うことが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行するため、研究計画通り軽度認知障害およびアルツハイマー型認知症を対象に検査を行っていく予定である。
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