研究課題/領域番号 |
22K11358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
藤尾 公哉 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 運動機能系障害研究部, 研究員 (50778941)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 歩行 / 歩行支援ロボット / 脳波 / 感覚誘発電位 / 経頭蓋電気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、健常者と脊髄損傷者を対象に、歩行支援ロボット駆動時の脳活動を計測し、神経促通効果をもたらす物理的介入と組みわせることで、運動を司る神経系の活動がどのように変調するかを調べる。今回、歩行時脳活動の指標として 「脳波」を用い、ロボット歩行に伴う感覚フィードバックおよび脳・脊髄に対するニューロモジュレーション法が、脳波律動に及ぼす影響を検証する。これによって、デフォルトとなるロボット歩行中の脳活動状態が、神経促通介入に対する応答性に関連するかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、脳波を指標として、①歩行時脳活動に及ぼす感覚フィードバックの影響を明らかにし、②ニューロモジュレーション法による歩行時脳活動の変調を明らかにすることである。本年度は、②の検証として経皮的脊髄電気刺激法をターゲットに、歩行時感覚誘発電位および皮膚反射(脊髄反射)の同時計測の確立と基礎データの取得をすすめた。20名の健常成人を対象に、トレッドミル歩行中の異なる位相で、脛骨神経または総腓骨神経の電気刺激し、誘発される脳波・筋電図を計測する実験を行った。集録データについて、歩行周期ごとに感覚誘発電位の振幅および振幅と刺激時脳律動の関連について解析した。また、次年度の準備として、経皮的脊髄電気刺激前・中・後の脳波計測および同介入が感覚誘発電位に及ぼす影響について予備的検証をすすめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
歩行支援ロボットの移転に伴い、実験のための使用に制約が生じた。そのため、同装置を用いる予定実験を完了させることは困難と判断し、計画を変更して、感覚誘発電位を用いて効果判定する評価手法の確立に着手した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、歩行中の経皮的脊髄電気刺激が歩行前・中・後の脳波および筋活動に及ぼす影響について明らかにすることを目標とする。懸念点であった歩行支援ロボットの継続使用に目途がつかないため、免荷装置を導入して歩行時の荷重感覚にフォーカスして、上記の研究課題に取り組む方針である。なお、昨年度までに得られた研究成果については、速やかに原著論文として学術誌に投稿する計画である。
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