研究課題/領域番号 |
22K11363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
小枝 周平 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00455734)
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研究分担者 |
三上 美咲 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30910426)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (40568846)
山田 順子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30334965)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 発達性協調運動障害 / 発達障害 / ビジョントレーニング / 視覚機能 / 子ども |
研究開始時の研究の概要 |
発達性協調運動障害(DCD)は、運動の不器用さを主症状とする発達障害である。DCDの不器用さには「見る力」の弱さが関連していることがわかってきている。本研究では「見る力」に着目し、その強化方法として家庭でもできるビジョントレーニングを実施し、不器用さの改善につながるかを検証するほか、得られた研究成果から家庭でも訓練できる教材作成を行い、エビデンスのある早期治療の普及を目指すことを目的にしている。
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研究実績の概要 |
2023年度は、ビジョントレーニング実施に向けて、倫理申請を実施すること、対象者の確保、介入実施に向けてどのようなアセスメントが必要かやどのような介入内容が効果的かを検討することが目標であった。 倫理申請の実施については、使用予定施設の改修・移転などの想定外の事態が生じ、倫理申請書類作成は済んだものの、申請には至らなかった。実施施設の確保については、2023年度後半に近隣の児童発達支援センターの協力が得られたので、その施設を研究実施の中心施設とし、倫理申請を進めているところである。 対象者の確保については、研究実施施設の変更はあったものの、ビジョントレーニングに対する非常に高い興味が、研究実施施設職員と保護者にあったことから、対象児の募集をかけたところ、多くの参加者が得られた。予定の人数よりは多少減少するものの、研究実施に十分な人数を確保できることとなった。 介入実施に向けたアセスメントや介入内容の検討については、発達健診におけるビジョンチェックによって、DCD児は垂直方向の眼の動きが苦手であることが判明したこと、DCD児にみられる運動の不器用さには感覚調整の問題に起因するボディイメージの問題が多いことが判明した。介入内容についてはその点を中心に介入を行うこととすることが決定し、研究実施施設の保育士も協働できることが決まった。また、アセスメントについては共同研究者、研究実施施設と相談の上、対象児に負担が少ない、かつ十分に効果を検証できるアセスメント内容を決定することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実施施設の変更に伴う研究倫理申請の再申請、研究実施内容の調整に時間がかかり、介入の実施に遅れが出た。2023年度後半から研究施設変更に関する手続き、対象者の確保、研究実施内容の調整についておこなっていたため、研究の進捗に遅れが生じた。現在、これらについては概ね内容が決定していることから、順調な研究進捗に戻すことができると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、倫理申請の再申請、ビジョントレーニング介入の実施を行うことが目標である。対象児の保護者や実施施設職員からはビジョントレーニングに対して高い関心がえられているほか、実施場所も整備されているため介入に入りやすい環境になっている。 データの収集を今年度中盤までにすすめ、後半には解析を試みる予定である。
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