研究課題/領域番号 |
22K11367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
加藤 雅彦 鳥取大学, 医学部, 教授 (40362884)
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研究分担者 |
佐藤 研吾 鳥取大学, 医学部, 講師 (90620922)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心不全 / 睡眠状態誤認 / 主観的睡眠評価 / 客観的睡眠評価 / 睡眠障害 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性心不全患者と明らかな循環器疾患合併が認められない健常者を対象に客観的な睡眠評価として終夜PSGを施行し、日常生活での活動度はアクチグラフィーにて評価する。次に同一被検者に主観的な睡眠をPSQI、うつスコア、SF36質問票を用いて評価する。客観的睡眠と主観的睡眠の違い(睡眠状態誤認)の有無を検証し、その特徴を慢性心不全患者と健常者で比較検討する。また、同じ慢性心不全患者でも睡眠状態誤認に影響を及ぼす臨床指標を明らかにするために、採血、心エコー指標を用いて関連の有無を検討する。
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研究実績の概要 |
「背景」睡眠状態誤認は、心気症や病気不安症と類似の身体情報の知覚・認知や不安を制御する情動処理における機能不全と関連するとされている。具体的には主観的睡眠指標と客観的睡眠指標との解離と捉えることができる。心不全患者は入眠困難・中途覚醒や日中の倦怠感を訴えることが多く、繰り返す心不全病態の悪化による不安・喪失感も携えている。 「研究目的」本研究は、心不全患者の睡眠状態誤認の合併率や睡眠導入薬の投与状況を把握し、心不全の病態と睡眠状態誤認の関連を明らかにすることを目的としている。 「本年度の成果」本研究の研究計画書を作成し、当院の倫理委員会に提出しており、現在審査中である。また、過去に終夜PSG検査を行った患者152例における主観的睡眠評価と客観的睡眠評価で解離が無い群、過小評価群、過大評価群の3群で臨床的背景や終夜PSG指標、心エコー指標を比較検討しているが、現時点で心不全の合併が睡眠状態誤認を著明にしているという所見は認められていない。今後は研究計画書がIRBで認められた後に、心不全入院患者を中心に終夜PSGとアクチグラフィーを用いてデータを集積していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過去の集積データから後ろ向きに解析したデータより、意義があると考えられる指標を研究計画に追加して当院の倫理委員会に提出しているが、倫理審査で時間をとっている。また、日中の活動を評価するアクチグラフィー検査の解析方法の習得に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査が許可された後に、現在定期的に行っている終夜PSGを安定した心不全患者に適応し、外来でCPAPを導入する前にアクチグラフィーにて日中の活動度を評価する。心不全患者に本検査を無理なく施行するための方法を工夫する必要性がある。現在PSG検査の退院時から、次回外来再診までの期間にアクチグラフの装着を依頼し、日常生活での睡眠状態誤認について調査していきたいと考えている。
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