研究課題/領域番号 |
22K11368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
濱田 泰伸 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (80314954)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 栄養障害 / 慢性閉塞性肺疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
呼吸リハビリテーションは慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における重要な非薬物療法である。COPD患者では喫煙による全身性炎症により栄養障害を認め、これらが骨格筋の機能障害を引き起こし、効率的な呼吸リハビリテーションの妨げとなる。 本研究では栄養障害を有するCOPD患者の呼吸リハビリテーションに、食欲亢進作用、抗炎症作用を有するグレリン作用薬を投与し、非投与群と比較して、全身性炎症、栄養状態、運動耐容能、健康関連QOLが改善することを明らかにする。
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研究実績の概要 |
共同研究施設の協力を得て、本研究の予備的研究として行ってきた「意欲低下を認める慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対する呼吸リハビリテーションと漢方薬の併用効果」に関する論文を2022年度に執筆し英文雑誌に出版した(Hamada H, et al, Hochuekkito combined with pulmonary rehabilitation in apathetic patients with chronic obstructive pulmonary disease: a randomized controlled pilot trial. Journal of Clinical Medicine. 11: 5673, 2022)。 2023年度は「栄養障害を認めるCOPD患者、および意欲低下を認めるCOPD患者に対する呼吸リハビリテーションと漢方薬の併用効果」に関する総説の執筆依頼があり、3編を執筆した。また、国内学会総会2回、国内学会地方会2回、全国各地でのセミナーで10回の講演依頼があり、講演を行った。 本研究「栄養障害の改善に着目した慢性閉塞性肺疾患に対する呼吸リハビリテーションの開発」では、栄養障害を有するCOPD患者の呼吸リハビリテーションに、食欲亢進作用、抗炎症作用を有するグレリン作用薬を投与し、全身性炎症、栄養状態、運動耐容能、健康関連QOLが改善することを明らかにすることを目的としている。 本研究でCOPD患者に投与を予定していたグレリン作用薬が重大な副作用のために使用困難となったため、代替え薬に変更し研究を行う方針とした。本研究に関しても、これまでの研究と同様に共同研究施設の協力を得ながら研究を行う予定であったが、さまざまな理由により研究継続、および症例数の確保が困難となり、研究計画の変更が必要と考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.2022年度に本研究の予備的研究である「意欲低下を認めるCOPD患者に対する呼吸リハビリテーションと漢方薬の併用効果の検討」の研究が終了し、論文を執筆し英文雑誌に出版した(Hamada H, et al, Journal of Clinical Medicine. 11: 5673, 2022)。2023年度は「栄養障害を認めるCOPD患者、および意欲低下を認めるCOPD患者に対する呼吸リハビリテーションと漢方薬の併用効果」に関して3編の総説の執筆依頼があり、執筆作業にかなりの時間を要した。また、国内学会総会2回、国内学会地方会2回、全国各地でのセミナーで10回の講演依頼もあり、これらの作業にも多くの時間を要した。 2.本研究「栄養障害の改善に着目した慢性閉塞性肺疾患に対する呼吸リハビリテーションの開発」でCOPD患者に投与を予定していたグレリン作用薬において重大な副作用が報告され、適応疾患患者のみに投与を行うよう適正使用ガイドが作成されたため、この薬物を用いた臨床研究を行うことは困難であると判断し、代替え薬を用いて研究を行う方針とした。本研究に関しても、これまでの研究と同様に共同研究施設の協力を得ながら研究を行う予定であったが、さまざまな理由により研究継続、および症例数の確保が困難となり、研究計画の変更が必要と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
代替え薬を用いて共同研究施設の協力を得ながら研究を行う予定であったが、さまざまな理由により研究継続、および症例数の確保が困難となった。 新しい共同研究施設を確保し、また、少人数で遂行できる形に研究計画を変更し、患者の登録を行う予定である。
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