研究課題/領域番号 |
22K11383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
湯浅 明子 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (30878468)
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研究分担者 |
上原 信太郎 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (30725130)
牛澤 一樹 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (80895821)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 経頭蓋直流電気刺激 / 脳卒中 / 小脳 / リハビリテーション / 上肢運動機能 / ランダム化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
非侵襲的に脳神経活動を修飾することができる手法の一つとして、経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation: tDCS)は広く研究が行われている。近年、脳卒中からの回復に小脳が重要な役割を果たすことが明らかとなり、小脳への刺激が注目されている。しかし、小脳tDCSの脳卒中後上肢運動機能への効果は十分に検証されていない。そこで本研究は、脳卒中患者における小脳tDCSと集中的リハビリテーションの組み合わせが上肢運動機能に与える効果を明らかにすることを目的とする。本研究は新しい脳卒中リハビリテーション戦略提案の一助となりうる。
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研究実績の概要 |
本研究は脳卒中維持期患者を対象に、小脳への経頭蓋直流電気刺激と上肢集中的リハビリテーションの併用効果の検証を目的としている。本研究は在宅で生活する発症から6ヶ月以上経過する脳卒中患者が2週間入院し、一日4時間(+自主トレ2時間)の集中的リハビリテーションを実施する。その効果検証として、介入前後と1ヶ月後に評価を実施する。介入の基盤づくりを終えたのちに、昨年度に引き続き患者リクルートを継続して行った。今年度は多くの脳卒中後の方々に問い合わせをいただいたが、適応基準を満たす対象者は少なく、合計2名が本研究に参加した。具体的には、対象者はランダムに本刺激あるいはシャムに割り付けられ、2週間の介入を行った。 なお、本研究に携わる研究員、評価者、訓練を提供する作業療法士は全て盲検化されいる。1日の訓練の開始20分間に経頭蓋直流磁気刺激(本/擬似刺激)を小脳に施行しconstraint induced therapyの基本原則に則った作業療法を実施した。そして、中間(1週後)、介入直後(2週後)、および1ヶ月後に、上肢運動機能評価、経頭蓋磁気刺激装置を用いた神経生理学評価を実施した。いずれの対象者においても2週間のリハビリテーションにて運動機能向上傾向が見られたが、現在も患者リクルート中であり詳細な解析はまだ行っていない。また、どちらに群に属されていたかもオープンにしていない。リクルートを増やすべく関連施設と連携を図るなど取り組みを行った。今後その効果が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は目標対象者数を24例と設定しているが、介入実施は2名にとどまった。この原因として適応基準に該当する患者が当初の見込みよりも少ないことが考えられる。今年度は18名の方に問い合わせをいただき、スクリーニングを行ったが、適応基準を満たす方は少数であった。来年度は更なる加速に向け工夫が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は昨年度に比べて問い合わせが多かったことから、ある程度公募の効果はあったものといえる。しかし、適応基準を満たす方は少ないため今後更なる工夫が必要である。まずは、関連病院の医師、療法士と連携を図り、リクルートにご協力いただく。また院内でポスター掲示やSNSを利用した公募を行い、リクルート数を増やしていく。また、新年度の移動等に伴い実施体制(研究分担者)に変化があるため、臨機応変に対応し介入・評価の質の維持に努める。
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