研究課題/領域番号 |
22K11387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
緒方 悠太 久留米大学, 大学病院, 医療技術員 (00807951)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 半月板損傷 / 円板状半月板 / 動作解析 / 理学療法 / リハビリテーション / スポーツ / 形成切除術 / 半月板縫合術 |
研究開始時の研究の概要 |
膝外側半月板状半月板損傷は若年者での発症が多く、スポーツ復帰後も症状が残ることが多い。本研究では膝外側半月板状術後の症状を悪くする動作の特徴を調べ、その動作を防ぐためにリハビリテーションを通して筋力や身体の硬さをどの様に改善していけば良いかを調査する。こうして得られた知識から、具体的なリハビリテーションプログラムを提案し、多くの病院で、一人でも多くの患者の予後を改善させることが出来るリハビリテーションプログラムの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本年は当初の予定より進捗していたため、1年までの追跡が可能であった対象16例を対象に縦断的解析を実施した。術後3ヵ月時点では健側と比較して患側の床反力や足関節底屈モーメントが低値を示す、逃避性跛行が見られた。また、術後6ヵ月まで患側の膝が立脚期中に健側と比較して有意に屈曲しており、術後1年まで患側の膝伸展筋力も健側と比較して低下していた。当院では術後6ヶ月でのスポーツ復帰を目指しており、患側の膝伸展筋力が健側の90%以上となることを基準の一つとして設けている。しかし、術後半年で基準を満たした症例は約半数であった。さらに、この時期には歩行という負荷の少ない動作であっても動きの患健差は残存していた。 以上の結果から、これまでのリハビリテーションプロトコルを見直し、スポーツ復帰時期である術後6ヶ月までに膝伸展機能を回復させるか、スポーツ復帰時期自体を見直す必要がある可能性が考えられた。半月板はスクワット等の屈曲位での荷重において力学的な負荷の生じる組織である。縫合半月板の治癒を阻害しないためには、非荷重位や膝関節屈曲角度の小さい姿勢で実施可能な、より効率的な膝伸展筋のトレーニング方法を考案する必要がある。また、いつ、どの程度の負荷で、どのような種類のトレーニングを行えば治癒を阻害せず、円滑な機能回復が行えるかを今後は調査していく必要があると考える。 これらの研究成果に関しては国内での学会報告を3件実施し、国際誌への投稿を行い受理されている。
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