研究課題/領域番号 |
22K11389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
角藤 芳久 東北大学, 医学系研究科, 客員教授 (70169390)
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研究分担者 |
内海 裕介 東北大学, 大学病院, 作業療法士 (50890901)
富田 博秋 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90295064)
小松 浩 東北大学, 大学病院, 助教 (90624560)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 統合失調症 / 認知矯正療法 / 運動療法 / 三次元眼底撮影 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の若年層の認知機能障害(神経認知および社会認知の障害)が非就業等の社会生活の困難さに繋がり、社会的課題となっている。この問題に対して、認知矯正療法(以下、NEAR)や運動療法は、それぞれの単独効果は報告されているが、併用効果については報告されていない。また、近年、網膜層は脳構造の変化や認知機能障害との相関が報告されており、認知機能改善効果を予測するバイオマーカーとしての応用が期待できる。本研究では、統合失調症患者に、NEAR単独、あるいはNEARと運動療法を併用した介入を行い併用効果の検証を行うと共に、網膜層が治療効果の予測バイオマーカーになり得るか検証する。
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研究実績の概要 |
2022年度の研究実績は、研究開始に向けての準備を行った。自転車エルゴメーター2台(各施設に1台ずつ)、解析用PC1台、データ管理用PC(各施設に1台ずつ)、認知矯正療法のPCセッションで使用するPC、脳トレソフトを購入した。また、自転車エルゴメータの使用方法について、東北大学病院、宮城県立精神医療センターの両病院で研究協力者にデモンストレーションを行った。認知矯正療法は研修を受けなければならないが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、研修自体が受けられなかった。そのため、認知矯正療法を研究で実施する際は、研修を受けた者のスーパーバイズを受ける必要があるとのことで、すでに実臨床で認知矯正療法を行っている宮城県立精神医療センターの担当者からスーパーバイズを受ける必要があった。実際の認知矯正療法のPCセッション、言語セッションを行っている場面を見学し、活動終了後にはディスカッションを行った。研究を円滑に遂行するためのミーティングや、認知矯正療法の遂行方法や運動療法を安全に行うための文献、先行研究等の情報収集を行った。東北大学病院、宮城県立精神医療センターの倫理委員会の資料作成を行った。今後は、両病院でのリクルートを開始し、データ集積に努める。
2022年度は、第118回日本精神神経学会学術総会を始めとして、地方の学会でも精神科リハビリテーションについての情報収集を行った。認知矯正療法については、未だ実施報告等は少ない。運動療法についても、自転車エルゴメータ使用によるリハビリテーションは精神科内での報告は少ない現状にあることを確認した。そのため、本研究を遂行することは、認知矯正療法や運動療法の価値を高められる可能性を感じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症感染拡大に伴い、研究で必要な備品の納入に時間を要した。また、その備品の使用方法のデモンストレーション等の実施にも時間を要し、研究準備段階に時間を費やした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、対象者のリクルートを開始し、データ集積に努める。 リクルートに向けて、両病院の研究協力者が足並みをそろえられるように定期的にミーティングを行っていく。
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