研究課題/領域番号 |
22K11398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
稲見 聡 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30458369)
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研究分担者 |
種市 洋 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10261299)
青木 寛至 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30712111)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 脊柱後弯症 / 歩行解析 / 脊柱後弯 / 慣性センサー |
研究開始時の研究の概要 |
脊柱後弯患者(腰が曲がり体が前に傾いた患者)の歩行時の姿勢変化と体幹・下肢筋活動の関係は明らかでなく、さらに変形が矯正された手術後患者で姿勢と筋活動がどの様に変化するのかは不明です。本研究では3Dモーションセンサーと筋電位計測システムを用いて歩行解析を行い、脊柱・骨盤・下肢関節アライメントと背筋・殿筋・下肢筋群の筋電位を測定しす。歩行障害の要因として、脊柱の後弯化、骨盤の前傾化、下肢関節可動域減少が予想されますが、これらの現象における筋肉の関与を明らかにします。 本研究で得られる知見は、脊柱後弯症患者に対する姿勢指導や筋力訓練などの論理的指標となり、腰曲がりの予防につながると期待します。
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研究実績の概要 |
脊柱後弯症患者34人(平均年齢72歳)を対象に行った歩行解析のデータを分析し、論文作成を行ったので以下に概略を記す。被験者背部のT1、T 12、S1レベルと、大腿前面、下腿前面に慣性センサーを設置し、歩行時間の初期10秒、中間10秒、最終10秒のそれぞれにおいてパラメータの平均値を算出し比較した。結果は、歩行の時間経過に伴い、体幹の各センサーの前傾角度とT 12とS1間での屈曲角度が有意に増大した。S1と大腿部のセンサーから算出した股関節伸展角度は、経時的に減少傾向であったが有意差は無かった。静止立位時単純X線写真での骨盤後傾の値と、T 12とS1間での屈曲角度に有意な関連を認めた(r2 = 0.29, p = 0.0011)。この結果から、静止立位での骨盤後傾の程度により、歩行時の腰椎屈曲の程度を予測可能であることが、新たな知見として得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルス感染の流行により、対象患者との接触が制限された。研究分担者が病気を発症したため、当初の予定通りに計測が出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在コロナウイルスは鎮静化しているので、予定していた歩行解析が実行できると考える。
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