研究課題/領域番号 |
22K11401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
河江 敏広 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (00598948)
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研究分担者 |
岩城 大介 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (50741302)
中島 勇樹 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (70741289)
筆保 健一 広島大学, 病院(医), 契約理学療法士 (40741301)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 糖尿病 / 運動療法 / 血糖値 / 他動運動 / 2型糖尿病 / 他動的運動機器 / 運動強度 / 高齢者 / 他動的体幹運動機器 / 運動器障害 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はすでにPBTE運動が2型糖尿病において低強度の有酸素運動となることや、運動器疾患を有した患者の運動意欲を向上させることを明らかにした。本研究ではさらにPBTE運動が血糖コントロールに与える影響を明らかにする。PBTE運動が血糖コントロールに有益な影響を及ぼすことが明らかになれば、今後我が国で増加することが予測される運動器疾患を有したことにより、積極的な運動療法が実施できない高齢者に対して、運動処方を行うことが可能となる。そのため、糖尿病由来の合併症予防を防ぐことが可能となり、高騰する医療費の抑制に影響を及ぼすことが予測される。
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研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、対象者のリクルートを継続中。その結果、現時点までに非糖尿病群14名(性別:男性0/女性14例、年齢:73.9±4.4歳、膝伸展筋力:23.2±3.7㎏f、ロコモ25得点:8.5±7.9点)であり、糖尿病群は21例(性別:男性9/女性15例、年齢:74.4±4.7歳、膝伸展筋力:26.1±6.8㎏f、ロコモ25得点:9.0±9.2点)であった。現時点においては両群共にロコモ度Ⅰであり、かつ、他の運動機能には有意差を認めていない。一方で、非糖尿病群に女性が多いため、今後、非糖尿病患者の男性症例をさらに追加する予定である。測定プロトコルはまず、非糖尿病高齢患者における異なる運動強度でのPBTE運動が血糖値に与える影響を明らかにすることを目的として実施し。測定プロトコルは測定3日前の21時以降は絶食として、翌日に空腹時採血(測定項目:ヘモグロビン 、空腹時血糖、インスリン、HbA1c、総コレステロール、High Density Lipoprotein cholesterol、Triglyceride)と持続的血糖測定器(CGM)を装着し、さらに身長、体重、体組成測定を行う。CGM装着日より2日以上の間隔を空けて、PBTE運動試行を行う。PBTE運動前日も21時以降の絶食を指示する。測定当日は試験食を15分以上かけて摂取したのち、3分間のPBTE上にて安静座位をとり、10分間のPBTE試行を実施する。実施後は、60分間の安静座位をとる。また、このPBTE試行はチェアの速度「中」、チェアの速度「速」および、PBTE上にて安静座位を10分とるコントロール試行から構成され、各試行間は2日間以上の間隔を空けて実施する。以上の結果を踏まえ、CGMで測定される血糖に良好な影響を与えた運動強度で糖尿病群のPBTE運動を実施し、血糖コントロールに与える影響を検証していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は既に倫理審査の承認は終了しており、測定プロトコルを決定しているためすぐさま開始できる段階であるしかしながら、対象者のリクルートにて性別で偏りが生じている。現時点において、非糖尿病群14名(性別:男性0/女性14例)であり、糖尿病群は21例(性別:男性6/女性15例)であり、非糖尿病患者群において男性患者が著明に少ない。このことは、当該施設の特性でもある。
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今後の研究の推進方策 |
性別に偏りが生じていることに対しては、引き続き研究参加者を当該施設にて募集するとともに、近隣の高齢者が運動を実施する施設にもリクルートの範囲を広げていくことを予定している。
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