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高齢者のオーラルフレイルの進行阻止を目指した簡便なスクリーニング検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11411
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関明倫短期大学

研究代表者

田中 みか子  明倫短期大学, 歯科技工士学科, 教授 (20361909)

研究分担者 堀 一浩  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70379080)
山村 健介  新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
木下 美香  明倫短期大学, 歯科技工士学科, 助教 (80840313)
伊藤 圭一  明倫短期大学, 歯科技工士学科, 准教授 (60389955)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード咀嚼能力検査 / オーラルフレイル / 高齢者 / 早期診断 / 市販食品 / 義歯 / 介護施設 / 要介護高齢者 / 咬合検査
研究開始時の研究の概要

超高齢社会のわが国では、高齢者の健康寿命を延伸することが緊急の課題である。近年、咀嚼機能のわずかな低下などを症状とする“オーラルフレイル”の概念が提唱され、このオーラルフレイルが全身のフレイル(虚弱)につながることがわかってきた。しかし、実際には大勢いるであろうオーラルフレイルの人はそのほとんどが潜在状態にある。
そこで本研究では、オーラルフレイルを早期に発見して進行を阻止するため、スクリーニングとして介護施設や自宅で、誰もが簡便に検査・判定することができる咀嚼能力検査を独自に開発する。また、リハビリテーションにも介入するため、義歯を装着している人の咬合状態を診断する検査の開発にも着手する。

研究実績の概要

研究計画に従い咀嚼能力検査の試行1回目を行った。被験食品は、市販のかまぼこ6品とし、厚さ10㎜にカットした上で中央で半切し扇型状にして用いた。本研究では、家庭や介護施設で、高齢者本人や家族、介護職人が簡便に実施し、評価も簡便に行うことができる検査方法を開発することを目的としていることから、可能な限り市販のかまぼこに複雑な加工を加えずに検査を行うこととした。
10㎜厚のかまぼこを半切したところ、それぞれのかまぼこのサイズが異なっていたため、幅径は2.4~2.8㎜、高径は2.0㎜~2.7㎜であり、重量は最小のもので4.70g、最大で9.47gとなった。これらの食品を被験者2名で8回咀嚼と10回咀嚼を行い、従来のグミゼリーの咀嚼試験のスコア法を用いて評価し、味や咬断しやすさ、数を数える場合の数えやすさも評価した。設定した咀嚼回数についてはこれまで行ってきた予備実験の結果から8回と10回とした。
その結果、味はどの食品も問題がなかったが、食品によっては弾力が強く咬もうとすると咬合面からすべって逃げるもの、逆にやわらかすぎて溶けてしまい嚥下を誘発してしまうものもあり、とくに弾力が小さく軟らかいものは被験食品として不向きであると判断し、今後の実験では除外することとした。グミゼリーのスコア法との対照では、8回咀嚼がスコア4~5,10回咀嚼が5~6に相当したため、8回と10回の咀嚼回数は適切な回数であると考えられた。しかし、かまぼこ咀嚼では細かい食片が出るため、数えるという評価法が困難であることも明らかとなった。したがって今後評価法を再度検討するとともに、弾力が強く咀嚼により細かい食片が出ない食品を模索し、試験食品の大きさ・形態、咀嚼回数、評価方法を検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、研究分担者の交代があったことなどから、引継ぎに時間がとられ、当初の計画よりもやや進行が遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

昨年度は当初の研究計画どおりに進行しなかったが、新年度から新しい研究分担者と、さらに研究補助者の協力を得ることにした。当初の研究計画に追いつくよう研究を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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