研究課題/領域番号 |
22K11414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
花島 渉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (70815901)
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研究分担者 |
増田 貴行 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (00785925)
高橋 大生 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (30645883)
山内 克哉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (40377750)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 造血幹細胞移植 / 高強度インターバルトレーニング / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹細胞移植前の最高酸素摂取量(peak VO2)は生命予後に関連する。移植前の患者は繰り返される化学療法による肺や心臓の機能低下や2次性に生じる骨格筋障害によりpeak VO2が低下する。移植前に安定した状態で運動療法を実施できる期間は短く、peak VO2を底上げすることは従来の運動療法では困難である。そこで本研究では高強度インターバルトレーニング(HIIT)に着目した。HIITは短期間でpeak VO2を改善することが可能であると報告されている。本研究では移植前のHIITがpeak VO2に与える影響を検討し、移植前のHIITによる生命予後の改善を図る。
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研究実績の概要 |
本研究は、造血幹細胞移植前の患者に対して高強度インターバルトレーニングを行うことで移植前の最高酸素摂取量向上を図ることが目的である。高強度インターバルトレーニングは従来の運動療法よりも短期間かつ少ない介入回数でも最高酸素摂取量の向上が可能な介入方法である。移植前の患者は移植前の最高酸素摂取量は移植後の予後に関わる重要な指標であり、高強度インターバルトレーニングを行うことで、移植患者の予後改善に有用な可能性がある。 地固め療法中の患者に対してエルゴメータを使用して高強度インターバルトレーニングを実施した。本症例に対して20回の介入回数中、11回の高強度インターバルトレーニングが実施された。プロトコルは5分間のウォーミングアップ、peak WRの80-90%3分とAT負荷3分を交互に3-4セット、クールダウンを5分とした。高強度インターバルトレーニングが実施困難であった理由は化学療法の副作用により悪心(Grades2)、貧血症状(Grades2-3)等であった。高強度インターバルトレーニングに関連する有害事象などは確認されなかった。最終評価の結果、最高酸素摂取量は14.8ml/kg/minから16.1ml/kg/minに増加し、生命予後不良の予測値(16.0mi/min/kg)よりも向上した。また、CS-30は20回から26回となった。また、体重は52.7kgから50.7kgに、Hbは9.8g/dlから7.6g/dlに減少した。本症例について情報を整理し、症例報告の準備を行なっている。
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