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Gradingを指標とした利き手と非利き手の機能的特徴の評価の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K11421
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

中村 眞理子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (70227940)

研究分担者 中村 充雄  札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (30404792)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード手指機能 / 巧緻性 / Grading / 利き手 / 非利き手
研究開始時の研究の概要

作業療法では、様々な障害を持った対象者の手の機能の評価を実施するが、脳血管障害による片麻痺では、利き手が麻痺側だった場合、利き手の交換、あるいは実用手・補助手として麻痺側を使用すること等、日常生活上必要となる両手動作や、利き手・非利き手と麻痺側・非麻痺側の役割に要する機能についての検討が重要となる。本研究では、未だ確立されていない、精密さを要求される課題での微調整能力の評価法を開発することを目指し、対象物操作に必要な巧緻性の要素の一つであるGrading に着目し、つまみ調整能力の測定により左右手の機能的特徴を明かにするものである。

研究実績の概要

日常生活の中でヒトは多種多様な対象物・道具の操作や把握等の目的で手を使用する。このような手の使用には、多様な機能が必要である。作業療法では、様々な障害を持った対象者の手の機能の評価を実施するが、脳血管障害による片麻痺では、利き手が麻痺側だった場合、利き手の交換、あるいは実用手・補助手として麻痺側を使用すること等、日常生活上必要となる両手動作や、利き手・非利き手と麻痺側・非麻痺側の役割に要する機能についての検討が重要となる。
手指の巧緻性はヒトの生活に欠かせない機能であるが、現在リハビリテーションの領域で手指の巧緻性の評価として用いられているものは、細やかな運動遂行に要する時間を測定評価するもののみで、低下した機能を客観的に評価する巧緻性評価、さらに利き手・非利き手の機能的特徴を考慮した評価は未だない。本研究の結果は、利き手と非利き手の機能的特徴の一つとして、対象物操作における巧緻性要素のGradingの観点から測定される遂行速度に加え、操作性の観点からの評価が可能になることが期待される。
本研究では、未だ確立されていない、精密さを要求される課題での微調整能力の評価法を開発することを目指し、対象物操作に必要な巧緻性の要素の一つであるGrading に着目し、つまみ調整能力の測定により左右手の機能的特徴を明かにするものである。合わせて既存の巧緻性検査および感覚機能との関連を検討し、評価指標としての検討を行うこととする。
2022年度は、測定システムの構築を、2023年度および2024年度では経時的な力の調整能力の評価と既存の巧緻性評価、固有感覚との関連、および利き手と非利き手の調整力の特性を明確にすることとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

近年,巧緻性とは目的とする方向に正確に手を移動する方向調整のSpacing,速くあるいはゆっくりとリズムをとる時間調整のTiming,適度な力加減を行う力調整のGradingの3つの機能的要素が基礎となり,それらが巧みに調和されることによって発揮されるものとする報告があり,本研究では,これを巧緻性の定義とし、本研究では日常での物品使用に重要な要素となるGrading の評価を目指している。
2022年度は、測定システムの構築を行っている。我々はこれまで手指力の構成能力を既存の測定機器を用いて評価、さらに、静的・動的双方を測定可能の機器・解析システムの開発に取り組んでいるが、これらの研究で用いている測定機器をベースに、触圧覚コントロール下でのつまみ動作における調整過程で手指の調整力を測定し検討する負荷量・測定課題のため調整した。また、データ分析方法の検討をすすめ、それにともない出力精度調整改良・解析プログラムの改良を行った。
2023年度は、2022年度に作成した機器での測定を進めるとともに、力の調整能力に影響があると考えられる固有感覚と既存の巧緻性評価との関連を検討した固有感覚課題として、長さ知覚課題は、Sawadaらの研究で使用された方法に則りプラスチックホルダーとロッドを使用し、長さ知覚を測定。
既存の巧緻性検査であるNine hole peg testをあわせて測定し、本研究で測定される機能を検討した。
成果報告として2024年に開催される第8回アジア太平洋作業療法学会に演題登録をし、採択された。

今後の研究の推進方策

2023年度でおよび2024年度に予定していたうち、経時的な力の調整能力の評価と既存の巧緻性評価の検討をすすめ、2023年で検討した固有感覚との関連とあわせ、利き手と非利き手の調整力の特性を明確にすることを計画している。
2022年度に調整した機器で経時的な力の調整能力の評価と既存の巧緻性検査であるNine hole peg testをあわせて測定しデータ収集を継続する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Relationship between hand dexterity tests and length perception  -A Study of Functional Characteristics of Dominant and Non-dominant Hands-2024

    • 著者名/発表者名
      Mariko Nakamura, Daiki Yamamoto, Ryota Hayasaki, Mitsuo Nakamura
    • 学会等名
      The 8th Asia Pacific Occupational Therapy Congress 2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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