研究課題/領域番号 |
22K11423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
川原 勲 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80524975)
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研究分担者 |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
森 拓也 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70897412)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病 / がん性サルコペニア / 分枝鎖アミノ酸 / シスチンとテアニン / がん性悪液質 / ベルベリン / 心筋障害 / 骨格筋障害 / フレイル / HMGB1 / 糖化HMGB1 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病では、食事内容が制限され血糖値が健常人よりも高値であるにもかかわらず栄養障害を生じており、単純な栄養補給を主とする栄養介入では、糖尿病性サルコペニアの改善は困難である。本研究では、サルコペニアをもたらす原因として糖化HMGB1に着目し、その作用機序の解明しHMGB1の糖化抑制による糖尿病性サルコペニアの改善に結びつけることを目標とする。糖化HMGB1を標的とする糖尿病性サルコペニアの研究は独自性が高く、その成果は糖尿病性サルコペニアに留まらず、腎症や網膜症のような糖尿病の他の合併症の改善にも有用であり、その臨床的意義は大きい。
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研究実績の概要 |
健常人では骨格筋に有効性を示す分枝鎖アミノ酸が糖尿病においては有効性が低いことが報告されている。本年度は、われわれが樹立したマウス悪液質モデルを用いて、分枝鎖アミノ酸の効果を検討した。がんサルコペニアは、がん患者の予後と密接に関連する病態である。本研究では、骨格筋を促進する分岐鎖アミノ酸(BCAA)と抗酸化作用を有するシスチン・テアニン(CT)のがんサルコペニアに対する効果を比較した。CTはサルコペニアと筋肉の成熟を改善した。一方、BCAAはCTに比べ、これらの効果が劣っていた。マウスの悪液質モデルで5-フルオロウラシル(5FU)を投与したところ、CT群では酸化ストレスが減少し、5-FUによるサルコペニアの増悪が抑制されたが、BC群では抑制されずサルコペニアは増悪した。BCAAは非腫瘍下ではATP産生を促進したのに対し、担癌マウスではそのような効果は消失した。このように、がん悪液質では、糖尿病と同様にBCAAの骨格筋促進作用が低下することが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
がん性サルコペニアにおいて、糖尿病で報告されているのと同様に、分枝鎖アミノ酸の骨格筋促進作用が抑制されていることを見出した。
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今後の研究の推進方策 |
上記のように、がん性サルコペニアにおいて、糖尿病で報告されているのと同様に、分枝鎖アミノ酸の骨格筋促進作用が抑制されていた。次年度は、その機序を解明する予定である。
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