研究課題/領域番号 |
22K11430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
原 元彦 帝京大学, 医学部, 教授 (30386007)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 脊髄前角細胞興奮性 / F波 / 脊髄興奮性 / 運動想起 / 経頭蓋的磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、運動想起(MI)と大脳皮質運動野に対する高頻度反復性経頭蓋磁気刺激(HFrTMS)が脊髄興奮性に及ぼす影響を尺骨神経刺激のF波を用いて検討する。研究①:健常成人を対象に、右尺骨神経刺激F波を右第一背側骨間筋(FDI)で記録する。安静(R)、FDIのMIの状態でF波を記録し、その後、左大脳半球に対するHFrTMSを行い、HF-rTMS直後に再びRとMIの右尺骨神経F波を計測し脊髄興奮性の変化を検討する。研究②:脳卒中亜急性期に、研究①と同様の方法で非麻痺側運動野に対するHF-rTMSの前後で麻痺側尺骨神経刺激F波をRと麻痺側MIの状態で計測し脊髄興奮性の変化を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は,運動想起(MI)と大脳皮質運動野に対する高頻度反復性経頭蓋磁気刺激(HFrTMS)が脊髄興奮性に及ぼす影響を尺骨神経刺激のF波を用いて検討し,その結果を脳卒中後上肢機能障害のリハビリテーションに応用することを目標とする. 研究①:健常成人(10名)を対象に,右尺骨神経刺激F波を右第一背側骨間筋(FDI)で記録する.安静時(R),右FDIのMIの状態でF波を記録し,その後,左大脳半球(CP3)に対する10Hz,1000発のHFrTMSを行い,HF-rTMS直後に再びRとMIの右尺骨神経F波を計測し脊髄興奮性の変化を検討する.研究②:脳卒中亜急性期を対象に,研究①と同様の方法で非麻痺側運動野に対するHF-rTMSの前後で麻痺側尺骨神経刺激F波をRと麻痺側MIの状態で計測し,HFrTMSの前後で脊髄興奮性の変化を検討する.補助事業期間中の2022年度から2023年度にかけては,本学臨床研究センターの研究支援を受けて,現在進行中の研究倫理申請など研究対象者に対する倫理的配慮と研究に関連する研究環境を確立したうえで,研究開始が可能になり次第,研究①に着手する.2022年度中に学内倫理委員会で研究開始の承認を得ることができた.研究①に着手し,手順などを確認し,研究②が開始可能な体制が整い次第,研究②に着手する. 2023年度中に磁気刺激コイルの不調が生じたが,2024年前半には修復できる見込みで調整中である.2024年度後半から研究①の遂行に着手できると考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)2022年11月に倫理委員会の研究開始承認を得ることができ,健常者の研究(研究①)を開始できる体制ができた. 2)臨床部門の業務として,COVID-19対策と2023年度から日本専門医機構の基幹施設になる準備と日本リハビリテーション医学会関東地方会(2024年3月開催)の主管業務にあたり,また磁気刺激コイルの不調が2023年に生じたため,実験遂行は遅れているが2024年度後半からはは本研究への予定通りのエフォートを確保できる目途が立った. 3)2024年度以降はコイルの修復が完了すれば健常者の研究に着手できるので5年計画の予定としては進捗に大きな問題はないレベルである.
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今後の研究の推進方策 |
1)2024年度後半から,磁気劇コイルの修復が完了すれば健常者を対象とする研究①に着手する. 2)急性期脳卒中患者の研究(研究②)について,特定臨床研究の申請に着手し,5年間の計画の中で円滑に研究を推進できるように準備する.
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