• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

消化器がん術前サルコペニアに対する在宅リモートリハビリテーションの導入

研究課題

研究課題/領域番号 22K11438
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

山辻 知樹  川崎医科大学, 医学部, 教授 (40379730)

研究分担者 杉山 岳史  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20412207)
杉本 研  川崎医科大学, 医学部, 教授 (20437403)
石田 尚正  川崎医科大学, 医学部, 講師 (80805896)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード術前リハビリテーション / サルコペニア / 消化器がん / リモートリハビリテーション
研究開始時の研究の概要

我々は消化器がん術前のサルコペニアに対する運動療法介入により、術後合併症の減少や予後の改善につながるのではないかという仮説を立てた。そこで今回術前サルコペニアを対象とした運動介入後の術後合併症および予後に対する影響を解明することを主に、サルコペニア改善を目的にした在宅術前プログラムを開発し、安全なリモート形式での術前運動介入の実現可能性を探るとともに、運動による改善が
可能なサルコペニア指標の下限値および関連因子を解明することを目指して本研究を計画した。

研究実績の概要

消化器がん術前のサルコペニアに対する運動療法介入が、術後合併症の減少や予後の改善につながると考え、サルコペニアを対象とした運動療法の術後合併症および予後に対する影響を解明し、さらに在宅リモート形式での術前運動介入の実現可能性を探る。
研究①サルコペニアと診断した70歳以上の食道・胃がん患者に対して術前運動および栄養介入が合併症の減少や予後改善に寄与する可能性を検討した。2024年3月時点で7名の消化器がん術前患者に研究参加の同意を得た。内訳は食道がん6名、胃がん1名、男性:4名、女性:1名、平均年齢:80.4±4.9歳である。外来においてサルコペニア基準である筋量、筋力、身体機能低下を評価したところ、サルコペニアと診断された患者は4名であった。うち3名に運動プログラムを実施した。本運動プログラムの順守率は良好で、有害事象の発生は認めなかった。skeletal muscle index(SMI) には有意な改善は見られなかったものの、運動プログラムを在宅(非監視下)でも遂行できる可能性が示唆された。
研究②術前運動療法として、在宅でのリモートリハビリテーションプログラムを導入した。インターネット経由のリモート形式で術前運動および栄養介入を行い、iPadあるいはスマートフォンを用い双方向対話形式でフィードバックを行った。術前患者に外来初診時から指導を開始し、在宅でリモートリハビリテーションを実践できる安全で継続可能なプログラムを導入し、高齢患者でも実施可能な忍容性および安全性を検討した。
研究③サルコペニア改善が可能なサルコペニア指標の下限値および関連因子の解明:筋量、筋力、身体機能、運動習慣、サルコペニアの経時変化により群分けして測定することにより、運動療法の介入が可能なサルコペニア指標の下限値および関連因子について検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に従い研究初年度から2年目にかけて、研究①術前運動によるサルコペニア改善と術後合併症および予後の改善について、高齢者消化器がん術前の患者に対して、本研究への参加の同意を得て研究を開始し、2024年3月時点で7名の消化器がん術前患者(食道がん6名、胃がん1名)に研究参加の同意を得た。サルコペニア基準である筋量、筋力、身体機能低下を評価し、サルコペニアと診断された患者は4名であった。術前外来にてリハビリテーションを導入し、術前に介入効果について再評価を行った。術前にリモート形式のセルフエクササイズの介入期間を2週以上確保できる患者については、在宅でのリハビリテーションを実施し、患者との双方向対話によってフィードバックを行い、術前運動プログラムおよびその運動の安全性および忍容性の解析を行っている。

今後の研究の推進方策

70歳以上の高齢者消化器がんとして、サルコペニアをきたしやすいとされている食道がんおよび胃がんを中心に患者を選定し、研究への同意を得て登録を行っているが、サルコペニアの診断基準に合致した患者は現在約60%で、介入対象となる症例数が少なかった。さらに外来で高齢者消化器がん患者のスクリーニングを積極的に行い、登録症例数を増やすことを目指す。在宅でのリモートリハビリテーションプログラムを導入リモートリハビリテーションの導入について、患者の自宅におけるインターネット接続環境が無い場合に、タブレット端末(iPad)自体の通信機能を用いて在宅リモートリハビリテーションの導入を行う必要があることが判明したため、今後在宅インターネット接続機能の調整を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 高齢者のcommon disease サルコペニア2023

    • 著者名/発表者名
      杉本 研(川崎医科大学 医学部総合老年医学)
    • 雑誌名

      日本医師会雑誌

      巻: 152(6) ページ: 662-663

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] サルコペニアを合併した消化器癌患者に対する安全な術前在宅運動プログラムの開発-インターネットを用いたリモートリハビリテーションへの試み2023

    • 著者名/発表者名
      江崎悠太,山辻知樹,中村真一郎,辻本琴音,浦野貴至,杉本 研,猶本良夫
    • 学会等名
      第85回日本臨床外科学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高齢外科術前のサルコペニア評価の術後合併症、転帰予測における意義2023

    • 著者名/発表者名
      杉本 研, 辻本 琴音, 山本 稔也, 秋山 真樹, 角谷 裕之, 杭ノ瀬 昌彦, 山辻 知樹, 猶本 良夫
    • 学会等名
      第10回日本サルコペニア・フレイル学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi