研究課題/領域番号 |
22K11462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
加賀谷 斉 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 部長 (40282181)
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研究分担者 |
柴田 斉子 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40319265)
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
青柳 陽一郎 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30286661)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食嚥下障害においては嚥下反射(ゴックン)時の障害が多い.そのため,嚥下反射中に行う複数の嚥下手技が考案されている.われわれは舌骨上筋群に磁気刺激を行うことで嚥下反射中の舌骨の動きを大きくすることに成功している.そこで本研究では,嚥下反射中に行う訓練法であるMendelsohn手技,super-supraglottic swallow,前舌保持嚥下に磁気刺激を同期させ,その効果を増強させることを目的としている.
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研究実績の概要 |
摂食嚥下障害では咽頭期,すなわち嚥下反射中の障害が多いことから,嚥下反射中に行われる複数の嚥下手技が考案されている.嚥下反射時には舌骨・喉頭が挙上し,上部食道入口部が弛緩することで食塊を咽頭から食道へと送り込むが,摂食嚥下障害患者では嚥下反射に伴う舌骨・喉頭挙上が障害されることが多く,舌骨上筋群など舌骨・喉頭挙上筋に対する電気刺激療法の有効性がメタ解析でも得られている.しかし,オトガイ下に表面電極を貼付して行う舌骨上筋群への電気刺激では疼痛の問題から十分な強度の刺激を与えるのは容易ではなく,男性では電極設置のための毎日の髭剃りなど準備に時間を要するという問題点があった.われわれは電気刺激の代わりに磁気刺激を用いた舌骨上筋群の磁気刺激法の実用化に世界で初めて成功した.さらに,嚥下反射中に磁気刺激を同期させることも可能にした.そこで,われわれは嚥下反射中に行われる既存の嚥下手技が嚥下反射中の磁気刺激併用により,効果を高めることが可能かどうかの研究を予定している.当該年度では研究者の異動により,特定臨床研究の変更申請を行ったが,認可されるまでに長期間を要した.また,異動先での研究に必要な物品の整備も行った.ようやくjRCTに公開され研究開始可能になったが,病棟にCOVID-19のクラスターが発生するなど予定外の事態が生じため,実質的な研究を行うことは困難であった.2023年5月からCOVID-19は5類に移行したため,研究を継続していく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者の異動のために特定臨床研究の変更申請が必要であったこと,また,研究に必要な物品の整備も必要であった.さらに,病棟にCOVID-19のクラスターが発生するなど予定外の事態が生じた.
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今後の研究の推進方策 |
健常成人と摂食嚥下障害患者を対象に,Mendelsohn手技と磁気刺激の併用効果についての研究を進めていく.
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