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熟練技能が必要な動作へ全時系列データを有効活用する統計解析と知識グラフを適用する

研究課題

研究課題/領域番号 22K11491
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

吉田 康行  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 招聘研究員 (80409705)

研究分担者 西村 拓一  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80357722)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードバイオメカニクス / 競技社交ダンス / 統計解析 / 知識グラフ / 熟練技能
研究開始時の研究の概要

脳機能画像解析に特化していたSPM (Statistical Parametric Mapping)を身体運動のバイオメカニクスの時系列データに適用させることを試みる.対象は主に競技社交ダンス動作,そして熟練技能が必要な動作とする.これまでに時系列データの「最小値」や「最大値」といった僅か数箇所の特徴点のみを検定に利用していたが,SPMでは全てのデータを無駄にせず,検定に利用できる.そして,人工工知能技術の一つである知識工学で記述された動作の知識グラフにSPMで得られた知見を組み込み,現場の選手や指導者が動作の目的,因果関係や手順を理解し,活用しやすい情報に加工していく.

研究実績の概要

脳機能画像解析に特化していたSPM (Statistical Parametric Mapping)を身体運動のバイオメカニクスの時系列データに適用させることを試みた.対象となるデータは主に申請グループで研究実績のある競技社交ダンス動作であった.
2023年度の目的は新たな競技社交ダンス動作,並びに熟練した技能が必要な動作の計測を行い,解析し,成果報告をおこなっていくことであった. 研究分担者と共同で競技社交ダンスのラテン部門の新たな動作を計測した.この年度で難しいと予想していたのはコロナ禍の影響であった.競技社交ダンスの動作の計測が上手くいかない場合は計測済の熟練した技能が必要な動作データを用いて解析していく予定であった.しかし,競技社交ダンスの動作の計測ができたため,その他のデータを用いる必要はなかった.
新たなラテン部門の動作のデータを用い,どのパラメータに対してSPM解析をおこなうべきかの検討をおこなった.身体動作のデータには剛体リンクモデルが用いられている.そのため多くの関節やセグメントのデータが算出されている.それに加え,時間で微分されたデータも多く算出されている.今回は体幹部を中心にSPM解析をおこなった.
国際学会での成果報告を行っていくことも予定していた.計測済であったスタンダード部門のデータを用いてS PM解析に関する成果報告をおこなった.また,国内で成果報告する機会も得た.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度の目的は新たな競技社交ダンス動作,並びに熟練した技能が必要な動作の計測を行い,解析し,成果報告を行っていくことであった. また,可能であれば国際学会での成果報告もおこなっていく計画であった.コロナ禍の影響が研究の実施にどのような影響を及ぼすかは未知であった.しかし,コロナ禍の影響は無く,計画通りに研究を進めることができた.そのため新たな競技社交ダンスの動作のデータが計測でき,熟練した技能が必要な動作のデータを用いる必要はなかった.また,国内と国際での成果報告もおこなうことができた.

今後の研究の推進方策

2024年度の目的はこれまで解析したデータと知識工学を融合させることである.最終年度に計測は行わない,そして,学会や学術雑誌に成果報告をおこない,可能であれば国際学会での成果報告もおこなう計画である.
現在,研究分担者と共同でデータ分析の新たな観点と知識の融合に関する議論を進めている.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Non-affiliated(米国)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] What are the kinematic characteristics of the world champion couple in competitive ballroom dance during the waltz's spin movement?2022

    • 著者名/発表者名
      Yoshida Yasuyuki、Bizokas Arunas、Demidova Katusha、Nakai Shinichi、Nakai Rie、Nishimura Takuichi
    • 雑誌名

      Frontiers in Sports and Active Living

      巻: 4 ページ: 941042-941042

    • DOI

      10.3389/fspor.2022.941042

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 競技ダンス日本チャンピオンのルンバ・フォワード・ウォークの動作特徴2024

    • 著者名/発表者名
      小鷹 翔大,岡田 純一,吉田 康行,西村 拓一
    • 学会等名
      第14回日本ダンス医科学研究会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Waltz swing characteristics of the competitive ballroom dance world champion couple2023

    • 著者名/発表者名
      Y. Yoshida, A. Bizokas, K. Demidova, S. Nakai, R. Nakai, T. Nishimura
    • 学会等名
      XXIX Congress of International Society of Biomechanics/ XXIX Congress of Japanese Society of Biomechanics
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 慣性センサ式モーションキャプチャによる競技社交ダンス世界チャンピオンカップルの動作分析2023

    • 著者名/発表者名
      吉田 康行,西村 拓一
    • 学会等名
      計測自動制御学会ライフエンジニアリング部門シンポジウム2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 競技社交ダンス世界チャンピオンの動作特性― 男性ダンサーの後退に着目して ―2022

    • 著者名/発表者名
      吉田 康行,Arunas Bizokas,Katusha Demidova,中井 信一,中井 理恵,西村 拓一
    • 学会等名
      第13回日本ダンス医科学研究会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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